この記事は、「NEWT Product Advent Calendar 2024」Day4の記事となります。
こんにちは!「NEWT Product Advent Calendar 2024」4日目は、令和トラベル デザイナーのtoyが、Backendエンジニアの中野からバトンをもらい、NEWT開発を支えるデザイナーの関わり方について紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
はじめに
この記事では、令和トラベルのプロダクトデザイナーが海外旅行予約アプリ「NEWT(ニュート)」の開発プロセスにどのように関わり、どんな役割を担っているのかについて紹介します。デザイナーが関与する範囲や具体的な業務内容、そしてチーム全体で大切にしていることを私が普段行っている業務と絡めてご紹介します!
開発の流れ
まずは弊社での開発の流れについてお話します。
弊社では半年に1度、事業戦略をボードメンバーを中心に考え、事業計画を見直しています。その上で半年間の事業戦略が決まったら、各部門のミッションや戦略が決まっていきます。プロダクト開発チームでは、さらにミッションごとのチームに分かれ、それぞれで事業目標を達成するために、事業KPIに基づいた施策を策定していきます。
その施策を各機能レベルまで落とし込んで、以下のフローで開発を進めます。
デザイナーの担当範囲は?
実際にデザイナーがこのフローの中で担当する箇所は下の図のピンク色の部分です。
年間を通した施策などはPMを中心に担当するものの、施策レベルまで落とし込まれたものはデザイナーがその仕様を決めることが多いです。
要求としては「ツアーが並んでいるリストの改善」などの抽象的なものから「しぼりこみに〇〇機能を追加」みたいな、やりたいことがすでに決まっているものなど、デザイナーが担当する範囲は様々です。
またデザイン前のリサーチや課題の抽出、PRD作成などPMが行う業務を巻き取る場合もあります。チームとして結果的にはやく、質の高い開発サイクルが回せるように柔軟に動いていくことを重要視しています。
デザインはどう進めてる?
プロダクト組織内では、それぞれ異なるミッションを担ったチームに分かれるのですがその中に"デザイナー"として入り、基本的に1チームにデザイナーは1人で担当します。
例えば、"旅行体験"と一言で言っても、「旅前の体験」や「ツアーを見つけるための検索体験」など、目的も改善すべき目標値も異なります。
現在プロダクト開発チームは、上記の図のような職能横断のミッション別チームに分かれ、少数人数でのスクラム開発を行っています。
デザイン業務に限ると、担当する役割としては以下です。
- 競合他社調査や課題の深掘り
- そこからラフデザインの作成
- PO(プロダクトオーナー)やPMと方向性の合意形成
- デザインを作成
- エンジニアに引き継ぎ
その中で、デザインは各方面と確認をとりつつ最後まで詳細を細かく詰めていきます。チーム内ではフラットな議論ができ、チーム内で特に誰かの声が優先されるようなことはありません。
NEWTのエンジニアリングカルチャーの一つに『Inclusive』がありますが、オープンなコミュニケーションがなされ、役割、経験、年齢などに関係なく、チームメンバー全員で協⼒しながら⽬の前の課題と向き合うという環境です。
実際に私はチーム内で最年少で新参者ですが、意見の提言や意思決定を行うことにハードルを感じません!
NEWTのデザイナーとして大切にしていること
ざっくりですが開発の中でのデザイナー業務についてここまで触れてきたので、デザイナーとして私が大切にしていることを箇条書きでいくつか書きます。
- Whyを大切にする。例えば、他社が採用している機能、UIを参考にする際は表層ではなく、"なぜそうしたのか"その意図を見る。
- 推進力。弊社のValueにもある「OWNERSHIP」が大事だなと思わされる場面が多い。
- 一番早い方法で作る。私は専用のワイヤーフレームは作らず、既存コンポーネントを使ってざっくり作るのが最速なのでその方法でやっています。(キーボードもFigmaのショートカットをレイヤーに割り振って最適化しています)
- 議論はクイックに行う。上と同じく、「早い」は正義。
- デザインの再現性を意識。Figmaのコンポーネント、デザインシステムの整理を率先して行い、どのデザイナーのアウトプットでもブレがないようにする。
- まだ引き算できないか?を考える。UIはもちろん、アクション完了の画面数などもいかに短くできるかを考える。最小単位戦略を意識する。
- その上で、そのUIは初見で分かるのか?も気をつける。毎日開くアプリではないので、初見で分からないと使ってもらえない
- UIを作るにもデータを見る。UIUXの体系的根拠とデータ根拠の両方持っていく
代表の篠塚やデザインチームのマネージャーからの受け売りがすごいですが、デザインに責任を持つにはどれも大事なことだと思っています!
開発においてのUIデザイン業務以外は?
上の図にはデザイン以外も守備範囲と書いたので、他にもやっていることをサクッと書きます!
リサーチ/PRD作成
先ほどの通り、施策によっては要求の整理からデザイナーが行うことがあります。PRDはNotionでフォーマット化されているので、前職ではPRD書いたことがない私でも書けるような感じになっています。
ドッグフーディングの参加
作成した機能を社内で検証(ドッグフーディング)し、問題がなければQAフェーズを経てリリースします。この時に実際のデザインと実装の差異や、期待値通りの動きをするのかを確認します。
特にデザイナーはWeb, iOS, Androidプラットフォーム全てをチェックして、想定デザインと差異がないか確認します。
分析
正直、自分としては全然力になれていませんが、GA(Google analytics)を使用しての数値経過を見たり、UIを作る時の参考データを調べたりしています。
チームの取り組みとして、どんなことをしているのか気になる方はこちらを参照してください。
デザインOpsの整備/Figmaデータの整理
日々の機能開発のデザインに加えて、デザインOpsやFigmaの管理も並行して行っています。これをサボると、次同じ画面の改善を行うときの考慮もれにつながるので大事です。
その他開発以外では、サムネイルやイラスト、グッズなどのデザインも担当することもあります。
最後に
私は令和トラベルに入社してから半年とちょっとですが、PRD作成からUIデザイン、デザインOps整備からグッズ作りまで、思ったより色々なことをやっています。「デザインルールやcomponentをもう少し見やすくルール化して整備したい!」みたいなやりたいことは言えば任せていただけたり、個人的にはすごく働きやすいです。
令和トラベルでのデザイナー業務についてちょっとお話聞いてみたいという方がいれば、イベントやカジュアル面談の案内がありますので、ぜひご覧ください!
「NEWT Tech Talk」のお知らせ
令和トラベルでは、このように技術的な知識や知見・成果を共有するLT会を毎月実施しています。発表テーマや令和トラベルに興味をお持ちいただいた方は、誰でも気軽に参加いただけます。
【特別編】After Startup CTO of the year 2024 開催決定🎊
この度、「Startup CTO of the year 2024」にて弊社VPoE麻柄が栄えある最優秀賞を受賞しました。6分間のピッチ『事業成長を導く技術戦略』では語り尽くせなかった、プロダクト開発や組織づくりの裏側について、EMのmiisan・Senior Engineerの飯沼を交えて、パネルディスカッション形式でさらに深ぼっていきます!
令和トラベルでは一緒に働く仲間を募集しています
この記事を読んで会社やプロダクトについて興味をお持ちいただけましたら、ご連絡お待ちしています!フランクに話だけでも聞きたいという方は、カジュアル面談も実施できますので、お気軽にお声がけください。
今年最後の特大セールも開催中!
NEWTでは、12/26 お昼11:59まで、2024年最後のおトクなセールを開催中です!
📣宣伝
次回の「NEWT Product Advent Calendar 2024」Day5はエンジニアリングオフィスが担当します。
2024年11月に開催した社内イベント『【NEWT Tech Talk vol.12】 TypeScriptによるBackend開発 ~開発効率化と運用改善のくふう~』について紹介する予定です。次のブログもお楽しみに!