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この記事は、「NEWT Product Advent Calendar 2024」Day11 および「React Advent Calendar 2024」Day18の記事となります。
こんにちは!「NEWT Product Advent Calendar 2024」13日目は、令和トラベル FrontendエンジニアのFukudaが、QAエンジニア Osuからバトンをもらい、App Routerでのフォーム開発ついて紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
フォーム開発において、Next.jsのApp Routerは大きな可能性を広げました。特に、Server Actionsや新しい便利なフックの追加により、フォーム送信や状態管理、バリデーションが格段にシンプルで強力になっています。
この記事では、Pages Routerと比べて何が変わったのか、そしてどのように実装が進化したのか、実例を交えて見ていきましょう。
フォーム開発における新機能
1. Server Actions
Server Actionsを使用すると、非制御コンポーネントの利点を活かしつつ、フォーム送信をサーバーサイドで直接処理できます。
details 制御コンポーネントと非制御コンポーネント
特徴 | 制御コンポーネント | 非制御コンポーネント |
状態管理 | Reactの状態で管理 | DOMで管理 |
値の取得 | state経由 | refまたはDOMから直接 |
リアルタイム処理 | 容易 | 困難 |
パフォーマンス | 再レンダリングが多い | 再レンダリングが少ない |
制御コンポーネントの例:
非制御コンポーネントの例:
メリットとデメリット
制御コンポーネント:
- メリット: 常に値にアクセスでき、リアクティブな実装が可能。
- デメリット: 入力値の更新ごとに再レンダリングが発生し、パフォーマンスに影響を与える可能性がある。
非制御コンポーネント:
- メリット: stateを経由しないため、入力値の更新ごとの再レンダリングが発生せず、パフォーマンスが向上。
- デメリット: 入力中のバリデーションなど、リアルタイムな処理が難しい
2. 便利なHooks
useFormStateは、フォームアクションの結果に基づいて状態を更新するためのフックです。
useFormStatusは、フォームの送信状態を簡単に管理できる新機能です。
3. サーバーコンポーネントとの統合
App Routerでは、フォームをサーバーコンポーネントとして実装できます。これにより、初期データの取得や表示が高速化され、SEOも向上します。
フォーム開発におけるPages RouterとApp Routerとの違い
フォーム開発における違いはいくつかあると思います。ここでは、以下の2点でPages RouterとApp Routerを比較します。
- フォーム処理
- バリデーション
1. フォーム処理
Pages Router: クライアントでフォームを処理、適宜APIルートを呼び出す
App Router: Server Actionsにより、サーバーサイドで直接フォームを処理可能
2. バリデーション
Pages Router: 主にクライアントサイドでバリデーションを行う
App Router: Server Actionsでサーバーサイドでもバリデーションが可能
バリデーション時に、use serverを注意して使わないとバリデーションJSコードが改変される危険性があるみたいなので注意が必要です。
👇詳しくは以下の記事で、わかりやすく説明されています。
まとめ
App Routerの導入により、サーバーサイドでの直接的な処理、パフォーマンスの向上など、生産性がとても向上していると感じます。
App Routerは一見複雑ですが、理解を深めるとフロントエンドにおける大きなソリューションを提供していけると思っており、フォームといった面でも多くの恩恵を受けれます。
令和トラベルで開発している「NEWT(ニュート)」では、現状Pages Routerを使用していますが、App Routerを活用する動きは活発化しており、現状のフォームもどんどんApp Routerに順応する形に進んでいこうと思っています。フォーム開発の新時代に、ぜひ飛び込みましょう!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回の「NEWT Product Advent Calendar 2024」Day14は、Backendエンジニアのnocciが担当します。「TypeScript Compiler APIを利用したデータベースドキュメントの自動生成」をテーマご紹介する予定です。次のブログもお楽しみに!