PM・QA・経営企画も使うDevin 令和トラベルのAIエージェント活用事例

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Shirahama Yasutomo
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AI
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Mar 19, 2026
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AI
開発生産性
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はじめに

こんにちは。令和トラベルでWebエンジニアをしている白浜(@shirahama_x)です。
みなさんは、Devin というサービスをご存じでしょうか。
Devinは、開発に関する依頼を受けて、コードの調査・実装・修正・レビューなどを進めてくれるAIエージェントです。単に質問に答えるだけではなく、実際のコードベースを読みながら作業を進めてくれるのが特徴です。
令和トラベルではこのDevinを、エンジニアだけでなく、PM・QA・デザイナー・ビジネスサイドも含めて全社的に幅広く活用しています。
 
この記事では、Devinが好きな私が、Devinをもっと広く使ってもらうべく、
💡
  • Devinはどんなことができるのか
  • どんな場面で便利なのか
  • 弊社でどのように活用しているのか
をご紹介します!
社内での活用も推進しています
社内での活用も推進しています
 
 

Devinとは?

一言で言うと、自社のプロダクトコードを熟知しているAIエージェントです。
ChatGPTのような対話型AIは、質問に答えたり文章を作ったりするのが得意です。一方でDevinは、それに加えて実際の開発環境やコードベースを前提に、作業そのものを進められるのが大きな違いです。
具体的には、次のようなことができます:
  • Ask機能
    • コードを読んで仕様を調べる
    • 不具合の原因を調査する
  • Session機能
    • Issueや要件をもとに実装する
    • 変更内容を確認しながらPRを作る
  • Review機能
    • PRに対するレビューや修正を行う
  • その他
    • Wiki機能、Knowledge機能、Playbook機能など
 
コードという事実に基づく調査・作業・レビューをこなしてくれるのが特徴で、高い精度で素早く、日々の業務のサポートをしてくれます。
かなり大まかな指示でもコードベースで理解し、実装・動作確認・PRの作成まで自律的にこなしてくれます。
かなり大まかな指示でもコードベースで理解し、実装・動作確認・PRの作成まで自律的にこなしてくれます。
 

Devinの便利なところ

1. 様々な場所から使い始められる点

Devinで私が気に入っている点の1つ目は、使い始める入口が複数あることです。
 
Web UIから使う
ブラウザから直接使えるので、スマホからでも進捗確認や追加の指示ができます。
たとえば外出先で、「あのエンドポイントの実装の詳細を知りたい」「このIssueをもとに進めておいてほしい」といったやり取りがしやすく、移動中でも状況を見られます。
Ask(調査)機能。実装をもとに調査結果を返してくれます。
Ask(調査)機能。実装をもとに調査結果を返してくれます。
 
Slackから
令和トラベルでは、普段のコミュニケーションにSlackを使っているため、SlackからそのままDevinを呼び出せるのも便利です。ショートカットを登録しておけば、!xxxx という形で依頼を簡単に投げることができます。
事前にテストケース生成のプロンプトをPlaybookに登録しておけば、URL+マクロだけでテストケースを書き出してくれます。
事前にテストケース生成のプロンプトをPlaybookに登録しておけば、URL+マクロだけでテストケースを書き出してくれます。
 
PRから
Devinが作成したPRには、そのままコメントで修正依頼を出せます。
すでに差分の内容を踏まえた状態でやり取りできるので、XXファイルXX行目と伝えなくとも、「この部分をこう直してほしい」と書けば修正してくれます。
Devinが作ったPRは、@Devin とメンションしなくても気軽に修正を依頼できる
Devinが作ったPRは、@Devin とメンションしなくても気軽に修正を依頼できる
 

2. 良質なPRを素早く提供し、実装のハードルを下げてくれる点

Devinを知らない方にとっては、どこまで完成したPRができるのか想像しづらいかもしれません。
令和トラベルで特に助かっている特徴は、最初の一歩を手早く出してくれる点です。
たとえば、GitHub IssueのURLを渡すと、Issue本文や関連情報を読み取りながら作業を進め、実装や動作確認まで行ったうえでPRまで作ってくれます。
人が最初から着手すると、まず仕様を確認して、関連ファイルを探して、既存実装を見て、変更方針を考えて、という準備にある程度時間がかかります。Devinはこの初動部分をまとめて進めてくれるので、開発の全体スピードがかなり上がります。
仕様に詳細な記載がなくても、10分ほどで意図どおりのPRを作成してくれます。
仕様に詳細な記載がなくても、10分ほどで意図どおりのPRを作成してくれます。
 
もちろん、最初から完璧なPRが毎回できるわけではありませんが、体感90%程度の完成度のものを素早く出してくれます。人間がレビューしながら仕上げていく前提で使うと、まったく問題が無いPRが仕上がります。
 

3. レビュー機能がかなり優秀な点

Devinは、実装だけでなくレビューでも役立っています。
PRの差分を見るだけでなく、必要に応じてコードベース全体との整合性も踏まえて確認してくれるため、「変更した箇所は正しそうに見えるけれど、別の部分に影響が出ていないか」といったデグレ観点でも助けられることがあります。
UXの観点でも優れていて、コミットするたびにレビューしなおしてくれたり、議論ポイントがあればUIから確認できたりと、無料(2026/3/17現在)でここまで優秀なAIを使い倒せるのはなかなかありません。
Devinのレビューに毎回驚かされています
Devinのレビューに毎回驚かされています
 

 

令和トラベルでの活用事例

ここからは、Devinの導入によって起きた大きな変化を、2つの事例でご紹介します。
 

事例1: 全職種がコードを参照し、意思決定の精度が向上しました⤴️

Devinを導入して特に大きかったのは、エンジニア以外のメンバーも、実装や仕様を自分で確認しやすくなったことです。
これまでは、たとえばPMやQA、デザイナーが「この機能ってどういう条件で表示されるのか」「いまの実装ってどうなっているのか」を知りたいとき、エンジニアに聞く場面が多くありました。
もちろんそうしたやり取り自体は大事ですが、些細な確認でも都度エンジニアが調べる必要があると、お互いに負担になります。
Devinを使うようになってからは、こうした質問をPMやQA、デザイナー自身がSlackなどから直接投げて、コードベースをもとに確認できるようになりました。その結果、エンジニアに問い合わせる前に自分で確認できる範囲が広がり、日々のコミュニケーションがかなりスムーズになりました。
 
さらに、令和トラベルではデータ基盤のBigQueryとも連携しているため、データの確認や集計の補助にも活用しています。たとえば、PMが要件検討のために数字を確認したり、ビジネスサイドのメンバーが販売データをもとに状況を見たりといった使い方ができています。
BigQueryと連携しているので、データの分析・グラフ化も可能です ※danaはdata analyticsの略
BigQueryと連携しているので、データの分析・グラフ化も可能です ※danaはdata analyticsの略
 
また、エンジニアにとっても有益でした。
たとえば、
  • Frontendの担当者がBackendのバリデーションを調べる
  • Backendの担当者がFrontendで使われている表示項目を確認する
  • iOSとAndroidの実装差分を確認する
  • WebViewとネイティブのつなぎ込みを調べる
といったように、プラットフォームをまたいだ確認もしやすくなりました。
結果として、「他の領域のコードはよく分からないので、担当者に聞かないと進まない」という場面が減り、調査・実装の初動がかなり軽くなっています…!
 

事例2:いくつかの定常的な業務の自動化ができました🤖

もうひとつ起きた大きな変化が、いくつかの定常的な業務を自動化できたことです。
例えば、令和トラベルではSentryというツールで本番のエラー監視を行っているのですが、今までは通知が来ると人が手作業で調査して緊急度や影響範囲を調査し、必要であればFixをしていました。
これをSlackのワークフローと合わせることで、Devinで一通り依頼することができるようになりました。
上がSentryのエラー通知、下がSlackのワークフロー。通知を起点に@DevinでDevinの調査・実装が開始されます。
上がSentryのエラー通知、下がSlackのワークフロー。通知を起点に@DevinでDevinの調査・実装が開始されます。
 
本番障害の対応では、まず「何が起きているのか」を把握する初動が重要です。Devinがこの調査の入り口をかなり速く進めてくれるので、人間は最初からゼロで調べ始めるのではなく、ある程度整理された状態から素早く確認を始められます。
特に、深夜や早朝にアラートが上がった場合でも、翌朝には調査結果や修正案がまとまっていることがあり、対応の負担軽減になりました。
 
他にも、ライブラリ更新の輪番などをDevinのスケジュール機能で頼んだりしています🔥
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Devinを使って感じていること

ここまで良い面を中心にご紹介してきましたが、Devinは何でも完璧にこなせるわけではありません。
長いセッションでは途中で方向がぶれてしまうこともありますし、タスクが大きすぎたり、前提があいまいだったりすると、うまく進まない場面もあります。
そのため、実際には
  • タスクをある程度小さく分ける
  • 最初に前提や期待するゴールを伝える
  • 出てきたPRを人間がレビューする(またはReview機能を使う)
といった使い方が大切です。
 
また、Devinは扱える範囲が広い分、セキュリティ面でのガードレールも重要です。具体的には、
  • Knowledge機能などで実施してよい範囲を明確にしておく
  • 本番コードへのマージは必ず人の手を介すフローにする
といった対策が必要でしょう。
 

まとめ

Devinは、コードベースを理解しながら、調査・実装・レビューを進められるAIエージェントです。Web UIやSlack、PR上のコメントなど複数の入口から使え、実務の初動を大きく軽くしてくれます。私はClaude Codeと使い分けをして、Devinを使い倒しています。
令和トラベルでは、エンジニアの実装支援だけでなく、全社的にPMやQA、デザイナー、ビジネスサイドの調査や確認にも活用しています。すでにいくつかの定常的なタスクの自動化ができ、社内でなくてはならない存在になっています。
気になっている方はぜひ一度触ってみてください🙆🏻‍♂️
 
 
 

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それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip ✈️
 

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