「副業」という働き方が一般的になってきた昨今。令和トラベルは創業当初から副業メンバー(以下、PP ※プロパートナー)も多く、さまざまな関わり方で、旅行業界のDXにコミットしています。
今回紹介するのは、PPからフルタイムメンバーとしての入社を決意した2名のエンジニアです。会社の雰囲気や仕事の進め方を理解している彼らは、なぜいま正社員として働くことを決めたのでしょうか。PP経験者ならではの意見は必見です!
この記事に登場する人
- 木邑 和馬(きむら・かずま)
2017年に株式会社サイバーエージェントに新卒入社し、マッチングアプリのバックエンド開発を担当。2019年に株式会社スタジアムに入社し、HR SaaSのバックエンド・フロントエンドの開発およびプロダクトマネジメントを担当。
2021年12月よりプロパートナーとして株式会社令和トラベルにジョインし、2022年11月よりフルタイムメンバーとして参画。バックエンドエンジニアとしてNEWTの機能開発やバックヤードのシステム開発に従事し、現在は新規プロダクト開発を担当。
- 高橋 友貴(たかはし・ともき) / Twitter
2019年に株式会社サイバーエージェントに新卒入社し、内定者の時に同期と子会社を立ち上げ、マッチングアプリのiOS開発を担当。その後異動を経て、ファンクラブアプリのネイティブ開発を担当。2021年5月にプロパートナーとして株式会社令和トラベルにジョインし、2022年11月にフルタイムメンバーとして参画。現在はiOS開発全般を担当。
- 麻柄 翔太郎 (まがら・しょうたろう) / Twitter
2010年株式会社リクルート新卒入社。入社以来、エンジニアとして新規事業の立ち上げ開発から業務システムのリプレイス開発まで幅広く担当し、少人数でのアジャイル開発、数百人月の大規模プロジェクトのマネジメント、オフショア開発のディレクションなどを経験。その後、EMとしてシフト管理SaaSプロダクトの新規立ち上げからグロースまで開発責任者として開発組織を牽引。2021年10月より株式会社令和トラベルにジョインし、EM兼PdMとしてエンジニア組織づくりやデジタル基盤の開発を担当する。
スタートアップのカオス期を乗り越えて
麻柄:本題に入る前に、令和トラベルにJoinした当時はどういうフェーズでしたか?
木邑:『NEWT(ニュート)』リリースの4ヶ月前です。リリースに向けて佳境を迎えるタイミングだったので、主に仕上げやリリース後のオペレーションのための機能などの開発に取り組んでいました。自分も旅行が好きで、かつ副業でもガリガリコードが書けるポジションのオファーだったので、好印象でした。
麻柄:進め方、任され方についても教えてください。
木邑:ある程度仕様をまとめてもらって、まだ決まっていないところを一緒に開発していく流れです。APIのインターフェースまで決めてもらっているものもあるし、何も決まってなくて「こういう課題があるので解決してください」みたいなオーダーもありました。
麻柄:PPさんは稼働時間が限られるので手戻り無く、生産性高くアウトプットしていただくためには僕らPM陣が仕様を固めてから実装をお願いしたほうがよいとは思っていたのですが、そうもいかない場面も多々ありまして。仕様や開発のプロセスを含めてカオスな部分も多々あったと思います。二人の立場から、1年前のプロダクト開発はどのように見えていましたか。
木邑:流動的な印象は感じられていたので「大変そうだなぁ」と思いました(笑)。とはいえ、当時のフェーズで仕様を決め切ってもらうのが難しいのは当然なので、特にネガティブな印象は抱かなかったですね。
高橋:僕はiOSのコードがゼロの状態だったので、環境づくりや設計からはじめて機能開発全般を手がけた印象です。まぁ大変でしたね(笑)。
スタートアップのスピード感が求められる中で、iOSエンジニアのフルタイムエンジニアは1人しかおらず、リリースまでは結構苦しかったと思います。QAチームもなく、不具合が起きたら自分たちでデバックしていたので。サービスローンチ以降はさらなるグロースを目指して一連の開発プロセスを整えて1週間スプリントで開発する流れになったので、ある程度健全化は進められたのではないでしょうか。
もしかしたら旅行業界を変えられるかもしれない
麻柄:今思うと、リリース前は本当に無秩序でしたね。ローンチ前後でチームとしての進化も目の当たりにしながら、転職に至った経緯を教えてください。
木邑:もともと副業先を探しているときも「いずれは転職も」というニュアンスはゼロではなくて、だんだん高まっていった印象です。
麻柄:決め手は何でしたか?
木邑:リリース直後から少しずつ予約が入っていくことで可能性を感じたからです。もちろん、PPのバックエンドエンジニアとして働いている期間がとても楽しく、しかも旅行が大好きだったという部分も大きいです。
麻柄:バックエンドとしての楽しさを具体的に言うと?
木邑:テクノロジーの介在価値があったことです。自分がコードを書くことで、たとえば航空券の発券という複雑な作業が自動化できたり、アプリ上で旅行スケジュールの管理ができるようになったりすることにはとても大きな意味があることを知りました。確かに難易度は高いし、全てを完璧にDXできるわけではないと思いますが、今後もレガシーな部分をテクノロジーでどんどんよくしていきたいですね。
麻柄:そうですね。特にバックエンドエンジニアとしては面白く感じられるポイントだと思います。そのあたりにやり甲斐を感じてくれる方にはたくさん来てほしいですね。フルタイムジョインの決め手について、高橋さんはいかがですか?
高橋:僕は実力の再現性を確かめたい気持ちと、別の分野でも手数を増やしたい気持ちがあって、令和トラベルにジョインしました。転職を決意したのは、チームが大きくなり、成功体験が積み上がってきたからです。コロナ禍で旅行の分野での勝負にはリスクも感じていましたが、「もしかしたら旅行業界を変えられるかも」と感じました。
麻柄:「自分の実力を試す」という観点だといかがですか?
高橋:やらざるを得ない状況に置かれているので、実力を試す環境としてはこの上ないですね。前職では知見のある人がたくさんいましたが、その分「自分から学びに行こう」というよりも受け身になってしまうこともあったので。今の方が主体性を持って取り組めているかもしれません。自分を追い込んで手数を増やしているイメージです。
麻柄:自分をコンフォートゾーンから抜け出して実力を磨けるのは、スタートアップの良さかもしれませんね。ちなみに、最近チャレンジしていることはありますか?
高橋:データ分析周りですね。データに基づいた意思決定ができることは大事なので。前職からやり始めた取り組みではありますが、分析周りのエンジニアを手伝っています。正直、まだ基盤すらできていないような状況なので、今のうちから整備を進めていくとあとあと効いてくると思います。データの利用に対して前向きなメンバーが多いので。
フルタイムメンバーとして入社してわかった令和トラベルの魅力
麻柄:フルタイムメンバーとして入社したことで、変化はありますか?
木邑:大きな変化は特にないです。環境が変わることへのストレスも全く感じなかったので、すぐにアクセルを踏むことができました。
高橋:オンボーディングによって、組織力の高さを感じましたね。意外と言ったら失礼かもしれませんが、チームを良くすることへの前向きさがあります。カオスなスタートアップという印象ではありません。
麻柄:確かに、全社的にスケールすることを前提に組織基盤をつくろうとはしています。その辺りはPPからすると見えづらい部分かもしれませんね。木邑さんがギャップを感じなかったのは、副業時代から社内のアレコレを知ることができていたからでしょうか?
木邑:そうだと思いますね。役割や立場に関係なく情報はオープンだった印象です。
麻柄:そうですよね。情報の透明性については全社で注力しているので、フルタイムメンバーとPPでアクセスできる情報に大きな差はないと思います。Slackのパブリックチャンネルも、Notionも、会議の議事録も、基本的にはオープンなので。
木邑:確かにPPのときから情報の風通しの良さには魅力を感じていました。入ってみて悪いところが見つかったら嫌だし、逆にいいところがあっても見えてなかったとしたらもったいないじゃないですか。
麻柄:ぜひ、オンボーディングについても教えてください。
高橋:大きく分けて2種類あります。チームについて知るオンボーディングと組織のミッションや方向性を考えるオンボーディングです。特にミッションに関するオンボーディングによって、チーム全体が方向性を見失わないようになっているのではないでしょうか。
木邑:あと、Diversity&Inclusionについて考える研修もありました。それぞれが自分ごととしてDiversityやInclusionについて考えるきっかけになっていると感じています。
麻柄:確かにいずれもオンボーディングプロセスに組み込まれており、かつ当事者として考えられるようなコンテンツにもなっていますからね。組織力の強化にもつながっていると思います。
エンジニアとして旅行業界と向き合っていく
麻柄:お二人にとって、令和トラベルの好きなところはどこですか?
高橋:どの会社でも言えることなのかもしれませんが「手を挙げればやらせてもらえる」という点は好きです。「自由と責任はセット」という言葉もありますし。
麻柄:本当はもっとたくさん手を挙げてもらいたいんですけど(笑)。木邑さんはどうですか?
木邑:いい人、事業に前向きな人が多いですね。みんなが同じ方向を目指している感覚はすごくあります。
麻柄:特に小さなスタートアップでは人の差が与える影響は大きいですね。それぞれの部門によって知識や理解の差はありますが、お互い手を取り合って今のカルチャーができているので、これからもずっと大事にしたいですね。
では、今後エンジニアとして向き合っていく課題は?
木邑:旅行業界にはホテルや航空会社以外にも、中間のプレイヤーがたくさんいます。我々が目指すのは、旅行業界のプレイヤーをつなぎ、オペレーションを自動化・効率化することで、カスタマーに価値を還元すること。これが高いレベルで実現できれば日本で一番になるのも夢ではなく、非常に魅力を感じています。アナログな情報をデジタル化していくために、機械学習やOCRなどの技術をどんどん活用していきたいですね。
麻柄:その通りですね。アナログな情報をデジタル化していく術が僕らにあれば、リスクなく自動化していけるはずなので。同時に、大量のデータを扱える点もエンジニアとしては魅力だと言えるのではないでしょうか。たとえばホテルの空室、つまり在庫の料金データを自分たちでオペレーションを組んでいく過程は難易度は高いですが、面白いポイントにもなり得ると感じています。では、最後にどんな人と一緒に働きたいと思いますか?
木邑:まず前提として、これから急拡大していくと思うので、さまざまなポジションの方、能力をお持ちの方が活躍できるようになっていくと思います。事業が成長すればその分機会も生まれるので。
麻柄:その通りですね。ガンガン開発を進めていくタイプも方もそうだし、客観的な立場から技術的負債の解消や組織拡大に備えて、アーキテクチャを見直していくような方だったり。「エンジニア」とひと言で言っても、ありとあらゆるタイプが必要になるのは間違いありません。
高橋:その上で「こんな人と働きたい」という気持ちを伝えると、“チームプレーに興味があり、コミットできること”ではないでしょうか。技術が備わっていることは大前提で、チームプレーに徹することができる方が活躍できると思います。
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