プロダクト理解を加速させるNotionを活用したオンボーディング

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QA
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Jan 20, 2025
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Takahiro Seigai
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こんにちは!令和トラベルで旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のQAエンジニアをしている青海貴大(ao)です!
 
令和トラベルでは、入社したメンバー全員に文化や業務に慣れてもらうためにオンボーディングプログラムを実施しています。今回はプロダクトを理解し、すぐに自走できるようにプロダクト開発チームで実施しているオンボーディングコンテンツについてご紹介します!

はじめに

プロダクト開発に関わっている皆さんがあたらしい会社に入社して、仕様を考え、または開発するときに以下で苦労した経験はないでしょうか?
  • プロダクトの機能や仕様がわからない
  • どこに必要な資料があるかわからない
 
私はQAエンジニアなので、入社して最初のテスト設計で知らない機能や漏れている観点があるんじゃないかと調べて時間が掛かることもありました。
 
さらに事業拡大を見据え、プロダクト開発組織も合わせてスケールさせるという全体の流れの中で、採用活動の加速と、同時に内部基盤の整備を並行的に推進する必要が出てきました。
 
もともと令和トラベルでは、全体オンボーディングや部門ごとのオンボーディングが設計されていましたが、採用が加速し、プロダクト開発メンバーが増えていくなかでキャッチアップがすぐにできるようなオンボーディングコンテンツの必要性を感じ、Notionを活用してFirst Missionという形のプロダクト開発チーム独自のコンテンツを作ることにしました。
 

First Missionの目的

First Missionは以下4の目的から作成しました。
  • 入社後にすぐにやることがある
  • プロダクトの基本的な操作やテストデータの設定方法がわかる
  • どこに資料があるかわかる
  • 相談しやすい環境をつくる
 
令和トラベルではバリューの1つに "GO FAST" を掲げており、First Missionに取り組むことでプロダクトの操作方法を理解しながら、周囲のメンバーと関係値を構築していくことを重視しています。
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First Missionの内容

First Missionでは、Notionのデータベース機能を活用しています。

データベースでタスクの一覧表示

例として、架空のECサイトでFirst Missionを作成しています。大項目と中項目でプロダクトのどの機能かをわかるように書いています。
 
各項目で何を理解してできるようになってほしいかゴールを書き、実施状況にステータス欄を設けることでどこまで進んでいるのかを可視化できるようにしています。
 
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各項目のタスク詳細

テーブルの各項目のページ内に、それぞれのタスクの詳細を書いています。
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事前準備

ここではタスクに取り組む前に準備して欲しいことを書いています。
  • インプットして欲しいドキュメント
  • ツールが必要であればセットアップ方法
  • 注意事項(今回であれば私用のクレジットカードの利用禁止など)
 

LEARN NEWすること

令和トラベルではバリューの1つに "LEARN NEW" があり、今回のタスクで学んでほしいことやできるようになってほしいことをチェックボックス形式でまとめています。実施が終わればチェックをつけてもらい、どこまで完了しているかをわかるようにしています。
 

Question

ここでは事前準備にあるドキュメント類の中に書いてあることなどを記述式で答えてもらうようにしています。実施したことをチェックするだけだと飽きてしまうので、意図的に調べて回答する形式を設けています。
 

First Missionの準備

First Missionのページは、Notionのデータベーステンプレート機能で複製する運用にしています。
毎月あたらしく入社される方のオンボーディング開始前に、追加必要なコンテンツや実施した方のフィードバック内容を更新してから複製するようにしています。
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質問しやすい環境づくり

First Missionに限らずオンボーディング期間中は、メンターが1名ついており随時サポートする運用にしています。
ただ、First Missionを進めていくと、質問によってはメンターよりも詳しい人がいる場合もあります。その場合はSlackで質問してもらい、答えられる人が回答する運用にしています。全員で新しく入社されたメンバーをWelcomeします🙌
 
質問しても誰かが拾って答えてくれる安心感を醸成し、オンボーディング後も分からないことはすぐ質問しやすいように現在の運用にしています。
 

First Missionを運用してみて

ここではFirst Missionを運用してみて良かったことを紹介します。

メンターの負担軽減と均質化

私が入社した頃の2024年4月頃の話ですが、仕様や操作方法が分からない箇所をメンターに説明してもらい、多くの時間を拘束してしまうことが何度かありました。
First Missionの運用開始後はタスクを自立的に進められるようにしたことで、こういった説明の時間を大幅に減らしメンターの負担を少なくすることができました。また学習内容を体系化したことで、メンターによる説明の抜け漏れを減らせたことも運用開始してみて良かった点です。
 
運用前はメンターの稼働状況によっては、入社したタイミングでオンボーディングコンテンツを用意できず手待ちとなるケースもありました。
運用後は最新のテンプレートを複製すれば準備完了なので、こういったケースを減らせたことも良かった点です。
 

ドキュメントの充実化と更新する習慣化

早期に立ち上がれるように、知っておきたい機能や操作方法をピックアップしたときにドキュメント化されてないものがあったので、棚卸しする良い機会になりました。
採用も順調でプロダクトメンバーは毎月数名程度入社しています。ドキュメントが最新でないと実施する方が困るので毎月定期的に更新するようになったので、定期的に更新される習慣ができた点も運用開始して良かった点です。
 

First Mission完了後も資産として活用できる

オンボーディングの多くは一度完了すれば、それ以降見ない場合が多いと思っています。特定のテストデータの作り方を調べたいときに、実施したFirst Missionから調べられるので完了後も利用する機会があるのは良かった点です。
 

さいごに

今回は令和トラベルのプロダクト開発チームのオンボーディングプログラムについて、ご紹介しました!
NEWTがリリースされて、もうすぐ丸3年となりますが急速に機能やメンバーが増えており、オンボーディングで伝える内容も日々変える必要があるものだと考えています。
 
旅行業界が未経験の方や予約サイトの操作に慣れてない方でもGo Fastに立ち上がり活躍できるようにアップデートを続けたいと思います。
 

次回の「NEWT Tech Talk」のお知らせ

令和トラベルでは、このように技術的な知識や知見・成果を共有するLT会を毎月実施しています。発表テーマや令和トラベルに興味をお持ちいただいた方は、誰でも気軽に参加いただけます。

2025年1月のテーマは、 ” プロダクトマネジメント ”

新年第1回目のNEWT Tech Talkは、「NEWT(ニュート)」のプロダクト開発を牽引するPM 藤沼・Backendエンジニア兼PM 木村の2名が、”カスタマーファーストを実現するプロダクトマネジメントの舞台裏” と題して、LT形式で発表を行います。
 
そのほか、毎月開催している技術発信イベントについては、connpass にてメンバー登録して最新情報をお見逃しなく!
 

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それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip ✈️

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