
こんにちは!令和トラベル エンジニアリングオフィスチームです。
この記事では、2025年4月16日にオフラインで開催されたイベント、『【4社協賛】AI時代のtoCプロダクトマネジメントとは』の様子を紹介します!
今回のイベントでは”事例から学ぶ、toCプロダクトLLM機能のTips”と題し、弊社から代表してVPoE麻柄が、旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のプロダクト開発における、LLMの活用事例や学びを紹介しました!
テーマは「AI時代のtoCプロダクトマネジメント」
当日は、株式会社LayerX・株式会社スマートバンク・株式会社エクスプラザ・株式会社令和トラベルの4社が集結。LayerX社のオフィスで開催し、約100名ほどの方にご参加いただきました!
登壇内容について
今回登壇した4名の発表内容について簡単に紹介していきます。
- LLM as プロダクト開発のパワードスーツ(三津澤 サルバドール 将司)
- 新しいAI体験を生み出すためのv0プロトタイプ駆動型開発(稲垣 慶典)
- 事例から学ぶ、toCプロダクトLLM機能のTips(麻柄 翔太郎)
- "AI x PM" 仕事術 - 生成AIで加速するC向けプロダクト開発(宮田 大督)
1. LLM as プロダクト開発のパワードスーツ
1人目は、株式会社LayerX Fintech事業部 CTO / CPOの三津澤 サルバドール 将司さんが発表しました。
LLMを“知のパワードスーツ”として活用し、LayerX Fintech事業部がデータ分析・影響範囲のレビュー・法務チェックなど開発現場の“うにゃうにゃ”を一気に突破した事例を紹介。全メンバーがLLMを標準装備し、専門家並の能力を獲得するという今後の展望も明かしてくれました。
トピックスとしては以下です。
- Cursorで複雑なSQLや集計スクリプトを自動生成し、分析の手間を大幅削減
- LLMにリポジトリ全体+差分を読ませ、影響範囲レビュー&テスト観点を半自動化
- 100ページ超のファンド契約書類をLLMで差分検知し、矛盾チェックを高速化

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2. 新しいAI体験を生み出すためのv0プロトタイプ駆動型開発
2人目は、株式会社スマートバンク プロダクトマネージャーの稲垣 慶典さんが発表しました。
スマートバンクは、生成AI時代の家計サービス開発で、Vercel v0.dev を活用したプロトタイプ駆動の開発を採用。
“30分で動くUI” を量産し、2〜3日単位で実データ検証→学びの共有を回すことで、アイデアの良し悪しと技術的実現性を同時に見極める体制を整えました。
プロトタイプをあえて“作りやすく捨てやすく”設計し、高速サイクルで価値検証を進めた事例を紹介しました。
トピックスとしては以下です。
- v0.dev を使い “30分プロト” を量産し、議論をコードで置き換える
- 目的特化のプロト → 実データ検証 → チーム共有でナレッジを連鎖
- 「捨てやすさ」を前提に、高精度の学びと技術検証を同時加速

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3. 事例から学ぶ、toCプロダクトLLM機能のTips
3人目は、令和トラベル 執行役員 VPoE の麻柄が発表しました。
LLM機能の効果的な活用には、適切な期待値設定と実用的な適用領域の見極めが不可欠です。
AIトラベルコンシェルジュのような直接的顧客体験では期待値との乖離が課題となった一方、
自動タグ付けなどのバックオフィス業務では生産性向上に成功し、Human In The Loop(HITL)の実践が重要であることが明らかになりました。
トピックスとしては以下です。
- 顧客期待値とLLM機能のギャップ分析
- バックオフィス業務におけるLLM活用成功事例
- HITL(Human In The Loop)の効果的実践法

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4. 現場で使える “AI x PM” 仕事術 - 生成AIで加速するC向けプロダクト開発 -
4人目は、株式会社エクスプラザのみやっちさんが発表しました。
コンシューマー向け開発では直接ユーザーから課題を聞き取りにくく、開発者の思い込みが混入しやすい問題があり、これに対し、AIツール(Cursor)を活用したドキュメント自動生成や、フロー情報とストック情報の効率的管理によって、組織のナレッジシェアと開発プロセスを改善できるとのことでした。
トピックスとしては以下です。
- カスタマー視点の把握が難しいC向け開発特有の課題
- AIエージェントを活用した組織ナレッジシェアの効率化
- フロー情報とストック情報の効果的な管理手法

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パネルディスカッション
登壇者4名が、LLMの現状と課題、そしてプロダクトへの活かし方を語り合うパネルディスカッションも実施されました。
オフレコトークも飛び出し、会場は「ここだけの話」で盛り上がりました。
特に「生成AIでユーザーがハマる“必勝パターン”を作り、スマホゲーム=パズドラ級のインパクトを狙おう」という展望が印象的でした。

懇親会パートの紹介
パネルディスカッション後には、参加してくださったみなさまと懇親会を開催しました!
今回のキーワードである「AI時代のtoCプロダクトマネジメント」についてはもちろん、各社が向き合う課題やチャレンジなど、さまざまなテーマで活発な情報交換がされました。
わざわざ会場に足を運んでくださったみなさまにとっても、有意義なお時間になっていたらうれしいです。お忙しいなか、ご足労いただき本当にありがとうございました!


今回のLT会で、令和トラベルから登壇した麻柄に感想を聞いてみました!
麻柄:
生成AIを事業や自分たちの業務にどう活用していくか、多くの人が並々ならぬ関心を持って試行錯誤していて刺激的なイベントでした。令和トラベルも負けずに頑張らねば!
さいごに
toCプロダクト開発やAI活用の最前線で挑戦し続けている4社でお送りした今回のイベント。
各社のLLMを用いたリアルな開発手法やプロダクト導入について深ぼることができる貴重な機会となりました。
あらためて、会場までお越しくださったみなさま、会場をご提供くださったLayerX社、そして主催企業4社の運営メンバーのみなさま、おつかれさまでした!今後も、このような貴重な機会をどんどん創っていければと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします!
「NEWT Tech Talk」のお知らせ
令和トラベルでは、このように技術的な知識や知見・成果を共有するLT会を毎月実施しています。発表テーマや令和トラベルに興味をお持ちいただいた方は、誰でも気軽に参加いただけます。
5月13日開催のLT会は、”バックエンド開発”がテーマ!
5月開催のイベントでは、GA technologies(不動産 × Rails)、ナレッジワーク(営業支援 × Go)、令和トラベル(旅行 × TypeScript)の3社が登壇。異なる業界・技術スタック・事業フェーズを背景に、それぞれの現場で向き合ってきた意思決定や実践知を共有します。
そのほか、毎月開催している技術発信イベントについては、connpass にてメンバー登録して最新情報をお見逃しなく!
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