
こんにちは!令和トラベル エンジニアリングUnit Backendエンジニアの喜多 将人です。
この記事は、『NEWT 3rd ANNIVERSARY CALENDAR』のDAY11として、書かせていただきます。
はじめに
改めまして、2025年1月に令和トラベルに入社した喜多と申します。
今回は、これまでの経験や転職に至る経緯、そして入社3ヶ月経過した近況報告を書いていきます。1人でも多くの方に令和トラベルに興味をもってもらえたら嬉しいです…!
これまでの経歴
SIer (2012 ~ 2019)
新卒でSIerに入社し、中部支社へ配属されました。5年目頃までは、中学校の給食予約システムの開発、保守を経験させていただきました。
契約元や献立を考える自治体、給食(お弁当)を調理・配達する調理業者、給食を予約する保護者の方々など、登場人物が多くそれぞれの視点で考えることを学ばせていただきました。
その後は、ある程度独り立ちし、営業の方と一緒に提案→設計→開発→納品→年末にカレンダーを持って挨拶しつつ来年度の予算を聞きつつ…のサイクルを経験させていただきました。
お客さまとの距離が近く、一連のサイクル全てに携わることはとても良い環境でしたが、より技術で課題を解決しようとする環境を求め転職を決断しました。
タクシー配車サービス&経理DX SaaS (2019 ~ )
2,3社目はバックエンド、インフラを中心に開発しつつプロジェクトのリードを担当していました。5年ほど年上の先輩が多く、自分が今後どう成長すべきか?を考えるにはとても良い環境で、本当に多くのことを学ばせていただきました。
その中で、今後マネージャーとして生存していくには、0に近いところから組織を作る経験が必要と考え、まだ小規模のエンジニア組織のスタートアップへの転職を決めました。
toC向け冷凍パンEC (2021 ~ )
4社目は1人目の正社員エンジニアとして入社し、諸々の都合でリリースが入社後2ヶ月半に迫っている新規のプロダクト開発を担当しました。
この時に感じたハラハラ感は、今も同じだなと感じてます(笑)。リリース後もしばらくは大変でしたが、リリース直後から売り上げが急激に伸び、事業が作られた感覚は今でも鮮明に覚えてるぐらい高揚感がありました。
その後メンバーという立場から徐々にマネジメント領域を広げていき、開発組織全体のマネジメントを任せていただきました。
転職に至る経緯
前職では、組織マネジメントも人のマネジメントもプロジェクトマネジメントも他の会社の方からアドバイスをいただきつつ、試行錯誤でなんとかやってきていたのですが、年齢が35歳に近づき、老いも感じるようになった中で、このままあと5年間同じようなやり方でいいのだろうかと考えるようになりました。
ただ、明確にやりたい役割や業界があるわけでもなかったので、色々な方とお話ししていく中で徐々に自分のやりたいことを明確にしていこうと考えました。
今回の転職活動では合計30社の方々とカジュアル面談させていただきました。貴重なお時間をいただき本当に感謝しております…!
なぜ令和トラベルなのか
旅行ドメインの魅力
私自身、海外旅行の頻度は高いわけではないですが、少ない中でもさまざまな価値観に触れたり、情勢の変化を間近で感じる経験ができました。
パリに旅行に行って、日本のコンビニぐらいあるパン屋さんのクロワッサンに感動しなければ、前職でパン業界に転職しなかったかもしれませんし….


2020年3月にハワイで結婚式を挙げると決めなければ、ホノルルの街が1日ごとに変化していく様子を見ることができなかったでしょう。(日本に帰国して2日後にロックダウンとなったのでギリギリセーフでした…)


良い経験も苦い経験も数年経ったいまでも鮮明に覚えてますし、苦い経験ですら今では笑い話として、良い思い出になっています。
旅行は自分が老後になっても続けることができる趣味ですし、老後の自分でも今よりもっとかんたん、おトクに安心して旅行ができるようになるサービス開発に携わることができるのは素敵なことだと思いました。
目指す目標のデカさ、熱量の高さ
各社と面談でお話ししていく中で、事業成長の目標のデカさが圧倒的でした。社内でデカコーン(評価額100億ドル=約1兆6000億円以上の未上場企業)という言葉が浸透しておりますが、本気で全員が目指しているというのを面談や選考を通じて感じ惹かれました。
誰と働くか
誰と働くかは、各社と面談する前は優先度は低く設定していましたが、色々な方とお話ししていく中で、優先度を上げるべきと思いました。
相性ってあるんだなあと改めて感じるいいきっかけとなりました。VPoEの麻柄さんを中心にカジュアル面談で初めてお話した時から、私が最終決断するまで約3ヶ月ぐらいの間、最初から最後まで丁寧にコミュニケーションをとってくださり、自身のフィーリングと合っていることを確認できたのはとても良かったです。
色々と書きましたが、正直かなり迷いました… 最終的な決め手となったのは以下のイベントに参加させていただいた際に、CEO 篠塚さんの言葉でした。
「より緊張するほうを選ぶ」

入社後、自分が活躍している姿が一番想像できないかつ、事業の伸びしろや自身の成長の伸びしろが一番ありそうでハラハラしそうなのが令和トラベルだったので入社を決断しました!
▼当日のイベントの詳細はこちら
入社3ヶ月経過した近況報告
まずはプレーヤーとして、国内向けの新規ホテル事業の開発に携わっております。
▼事業の詳細は、執行役員CSO受田さんの記事をぜひご覧ください!
ホテルの予約については、2023年にスタートし、2024年に日本国内の宿・ホテルもラインナップに加わっていますが、第2の中核事業にすべく、スピード重視で開発を進めております。

”スピード重視” の開発の中でどう驚きを作るか?
「スタートアップとは、崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるようなものだ」と、Linkedinの創業者リード・ホフマンの名言がありますが、その言葉の通りな3ヶ月であったと思いますし、今も絶賛飛び降りながら組み立て中です💦
まずは限界を目指し、どうすれば最短でローンチできるかを考え続けないと、どうしてもヤバい状況から逃れたくなってしまいます。削れるところは徹底的に削り、最小スコープを意識した設計をしつつ、サービスの体験として成り立つか?を考えて再度スケジュールを立て直し…を繰り返しサービスローンチを目指しています。
とはいえ、すでに国内OTA(Online Travel Agent)がひしめく中で、後発OTAとしてあたらしく管理画面を開発するにあたり、驚きがあるものでないと見向きもされない可能性があります。
他社を徹底的に研究して、「理想としてはここだけど初期はここまでにする」を決めていくのはとても難しいですが、面白いポイントでもあります!
旅行ドメインが複雑であることを痛感する毎日
宿泊施設様と提携するためには、サイトコントローラーとの接続が必要不可欠です。サイトコントローラーは、複数の予約サイトで在庫や料金を管理する手間を省き、一元的な管理を可能にするシステムのことです。
国内の宿泊施設ではプランや料金設定がガラパゴス的な進化をしています。国内のサイトコントローラーはこういった独自の文化や仕様に適した機能が備わっていたりしますが、海外のサイトコントローラーはその機能がなかったりします。
ㅤ | 国内 | 海外 |
プラン | 期間限定プランや懐石コースプラン、貸切露天風呂付きなど、個性的なプランが多い | 素泊まり、朝食付ぐらいのシンプルなものが多い |
料金設定 | 1人当たりの料金 | 1部屋当たりの料金 |
子ども料金 | 小学生、幼児(布団あり)、幼児(食事あり)など区分が明確 | 年齢層ごとの料金設定 |
AI 界隈ではMCP(Model Context Protocol)が注目されいる昨今、旅行業界においても、20年くらい前に同じように標準化しようと推進されましたが、結果的にあまり機能せず、結局独自のカスタマイズが各社でされているような状況です。
その中でどこを抽象化し、複数のサイトコントローラーと接続していくかを考えていくのが1つの私のミッションであると思っています。
とはいえ、1人でできることは限られるので、PM・デザイナーとコミュニケーションを取りながら連携し、開発チームのリード、連携システム会社との調整、手を動かす開発など自分がやれることはなんでもやって、まずは事業を走らせるところに100%コミットできればと考えております。
入社していきなり新規プロジェクトに入るのってぶっちゃけどう?
入社して間もない頃は、ツアー事業に比べてもかなり事業規模も小さかったので「時間がかかってもいいから少しずつ作っていければいい」ということで自分がアサインされたのかと思っていましたが、全然違いました。
ゼロイチスタートアップが社内で立ち上がって怒涛の勢いで最短ローンチを目指すプロジェクトで、関わるメンバーも徐々に増えていき、会社としても本気であたらしい事業の柱を作っていくという意思をヒシヒシと感じるようになってきました。
とはいえ、何をやらないといけないか?は他のメンバーもめちゃくちゃふわっとしてた1月でした(笑)。
試行錯誤している中でやるべきことがようやく見えてきて、道筋ができてきたという感覚です。一旦崖から着地して、もう1回崖から落ちて組み立ててる、という感じでしょうか。毎日がドキドキでハラハラですが、これから作るものは伸び代しかないので作り上げていくのも、また改善していくのも楽しみです。
ということで、入社してすぐのころに、もう少し自分の立ち位置をマネージャーとすり合わせしておけば良かったなという反省はありつつ、もっと重要なポジションだよと最初から言っておいてよ、とも思いつつ、今は責任感を持ちながら、熱量持って取り組めてるかなと感じています。
「ぬるま湯に浸かっていたくない!」という方は、いきなり新規プロジェクトに入るのはとてもおすすめです!
今後やりたいこと、目指したいこと
しばらくは、プレーヤーとして事業に100%コミットしていきたいですが、事業が成長していくにつれて、『組織をどう作っていくか』を考えていく必要あるがと思うので、組織マネジメントについては徐々に染み出していければと思っています。
事業も個人も伸びしろしかないので、最高のカスタマー体験を提供するプロダクトを作り、磨いていきます!!
あと少なくとも年1回は、南の島でワーケーションしたいと思います!🏝️

こういう人が足りてない、必要となりそう
完全に私の主観ですが、3ヶ月働いてみて、今の令和トラベルに足りていない人、今後必要となりそうな人を思いつくまま書きます。
複雑でレガシーなドメインを紐解きたいプロダクトマネージャー
旅行ドメインは本当に複雑です。移動手段、宿泊施設、国内外によって、手配方法にいくつものパターンがあったり、独特な用語があったりで、すべてを詳細に網羅できる人はいないと思います。
それぞれ担当領域を持ち、連携しながら一連の流れを作り上げていく体制を作らないと限界を迎える予感がしています。いまだにFAX文化が残っていたり業界をテクノロジーで変革していくので、やりがい・伸びしろしかないです!
今後の事業成長に耐えうるインフラを考えるSRE・インフラエンジニア
現在はバックエンドエンジニアがインフラエンジニアも兼務していますが、どちらかいうとバックエンドに軸が寄っていると思うので、インフラを軸に全体を俯瞰できる方が必要になってくると思います。
年に何回もセールを行う旅行業界特有の文化もあったりするので、どう交通整理していくのかを考えるのはとても面白いと思います!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
明日、DAY12の『NEWT 3rd ANNIVERSARY CALENDAR』は、執行役員 CSO 受田が『NEWTの韓国法人、立ち上げます。』というテーマで、今期本格的に推進をしていく韓国法人立ち上げプロジェクトの発足や背景、また事業展開の裏側、そして今後のグローバル展開について語ります。
次回の記事もお楽しみに!
『NEWT 3rd ANNIVERSARY CALENDAR』についてはこちらから。
令和トラベルでは一緒に働く仲間を募集しています
令和トラベルでは、全ポジション、全力で仲間探しをしていますので、少しでもご興味ある方はぜひ採用ページからご連絡ください。まずは、気軽にお話を聞いていただけるミートアップも開催しています。メンバー全員で温かくお迎えいたしますので、ぜひご検討ください!
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令和トラベルでは、技術的な知識や知見・成果を共有するLT会を毎月実施しています。発表テーマや令和トラベルに興味をお持ちいただいた方は、ぜひご参加ください!
4月のテーマは、”【4社協賛】AI時代のtoCプロダクトマネジメントとは?”
4月の開催は、LayerX社・スマートバンク社・エクスプラザ社・令和トラベルの4社にて、タイアップイベントを企画しています!
「toC事業におけるプロダクトマネジメントに、どのようにAIを活用しているのか?」について、4社それぞれの取り組みについてご紹介します。今回は、オフライン(現地)枠のみとなりますので、プロダクト開発の裏側のリアルなエピソードまでお話する予定です!
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