
この記事は、「NEWT Product Advent Calendar 2025」Day7 および「PM界隈 Advent Calendar 2025」Day9 の記事となります。
「NEWT Product Advent Calendar 2025」7日目は、令和トラベル PM兼QAエンジニアのaoが、Frontendエンジニア しらはまからバトンをもらい執筆します。ぜひ、最後までごらんください!
はじめに
旅行アプリ『NEWT(ニュート)』でQAエンジニア 兼 プロダクトマネージャー(以下PM)をしているaoです!
普段はNEWTのQAエンジニアをしていますが、最近は少し役割を変えてPMに挑戦しています!
この記事では、QAエンジニアの経験が、PMという役割においてどう活きたのか、そしてどこに苦労したのか。 実体験をもとに振り返ってみたいと思います。
キャリアチェンジを考えているQAエンジニアの方や、QAエンジニア出身のPMってどうなの?と興味を持っている方の参考になれば幸いです。
どんなことをやってきたか
まず私が現在NEWTでどんな役割をしているか説明させてください。
NEWTには「海外ツアー予約」と「宿・ホテル予約」の大きく2つの機能があります。ツアーではPMがメインで、ホテルではQAエンジニアを担当しており、各機能で違う役割を担当しています。

PMとして、会員登録なしでも予約できるビジター予約、明日12/10にリリースされる予定の「NEWTエリートプログラム」(ロイヤリティプログラム機能)の要件定義やリリースまでのプロジェクト管理などを担当しておりました。
ホテルプロジェクトでは、掲載・予約を行う管理画面「NEWT Partner Hub」のQAを9月まで担当しておりました。現在は、NEWTの表示で影響ある機能のみスポットでテストをお手伝いしています。
PMに挑戦したいきさつ
令和トラベルのプロダクトチームの大きな特徴として、QAエンジニアも仕様をPM・開発メンバーと一緒に考える機会が多くあります。
チームと一緒に考えていくなかで、どんな価値をカスタマーに届けられるか "Why" の部分から考えることや、仕様を1から作る側の経験をしたいと思うようになりました。
そこでPMに挑戦したいことを当時のVPoE(現CPO)の麻柄と相談したときに、ビジター予約で影響範囲を考慮してリリースまでをプロジェクトリードするPMとしてやってみないかと打診されました。
ビジター予約は決済周りで影響範囲や考慮事項も多い機能だったのですが、それまでNEWTをQAしていてNEWT全体の仕様を把握していたことやリリースまでのリードを何度か経験していたので、自分が適任だと思い挑戦しました。
QAとPMの違い
いざPMとして動き始めると、想像以上に思考の転換が必要で苦労しました。
QAとPMの思考の違い
- QA
- 決まったWhy(解決すべき課題・価値)からこの仕様だと要求を満たせるのか。動作は正しいかを考える。
- すでに決まっている仕様からリスクはないかを考える。
- 焦点:正確性、安全性、リスク回避
- PM
- Whyから考える:どんな課題があり、定量・定性から分析し、最も解決すべき課題や提供すべき価値を考える。
- Whatを考える:決まったWhyから届けたい機能を考える。
- どんな仕様にするか意思決定する
- 焦点:目的、顧客価値、課題解決
ビジター予約では会員登録がネックで離脱していたカスタマーも予約できるようにするという、Whyが決まった状態からの参画でした。そのため、課題を解決するためのWhatから考えて仕様を決めることを始めました。
QAエンジニアだとある程度方向性が決まった仕様に対して、カスタマーにとってこの動作がいいか、矛盾やリスクがないかを思考することが多かったのですが、PMではどんな機能にするかから考える必要があり、他社プロダクト調査やビジネスサイドへのヒアリングを行い運用を考えるなど、仕様を1つ決めるにもやることがたくさんあり、作る大変さを痛感しました。
QAの経験が役に立ったこと
初めてのPMでしたが、これまでのQAの経験で助けられたことやPMと共通してる部分もありました。
①プロダクトへの解像度
QAエンジニアはテスト設計などでプロダクトの機能を網羅的に把握する必要があり、プロダクトへの理解が自然と深まります。
テスト設計で観点を検討するときも、PMが仕様を検討するときも、カスタマーの行動をイメージしてパターンを考える点は共通していると思います。
また、プロダクトの機能を広く理解しているので、影響範囲がどこにありそうかを早期に特定できる点も、手戻りを防ぐことができ助けられました。
②リスク思考
機能のQAをするときは仕様通りに動くかだけでなく、他の機能と整合性があるか、この仕様だとどんなリスクがあるかを考えています。PMとして仕様を検討するときに、想定外の操作が起きたときなどエッジケースを考えるうえで非常に役立ちました。
③開発チームとのスムーズな連携
Web、アプリ、バックエンドそれぞれのQAをした経験から、「この仕様だと実装が大変になりそうだな」という勘所が働くようになりました。
事前に必要な情報を整理して、開発チームと相談することでカスタマーも操作しやすく、実装も複雑にならない仕様を早期に考えることができました。
仕様を考えるときに影響範囲やパターンを洗い出すときは、これまでのQAエンジニアの経験が活かせるのでQAエンジニアとPMは親和性が高いと思います。
苦労したこと
何に苦労したか
PMに挑戦して苦労したことは、正解のない問題や課題に対して、多角的観点からベストな仕様を導き意思決定することでした。
どんな状況だったか
例えば、ビジター予約では会員登録せず予約できるので、予約情報を確認するためには予約者本人であることの認証を行う必要がありました。他社の予約サイトなども調査して、以下の方法がありました。
- 予約番号のみ
- 予約詳細閲覧時に、予約番号と予約者のメールアドレスを入力して認証する。
- 予約詳細閲覧時に、毎回あたらしくワンタイムコード or ワンタイムリンク生成し、メールで送信する。
- 予約完了時に一度だけ発行される認証コードをメールで送信し、予約詳細閲覧時に予約番号と認証コードを入力する。
カスタマーUXから考えると、入力項目は少なくstepは短くしたい。
セキュリティ面を考えると、予約番号やメールアドレスはどちらも公開情報なので、第三者が知り得るまたは推測できる可能性がありました。
上記以外でも認証コードならば何桁にするべきか、開発工数など多くの考慮事項がありました。
これまでQAエンジニアの経験でリスクや考慮すべきことを挙げることはできますが、PMとしてすべてを踏まえてベストな仕様を意思決定することができず、私の力不足を感じました。
しかし、ここが決まらなければいつまでもリリースができないのでUX観点はデザイナーやPM、セキュリティ観点はエンジニアを巻き込みどんな方法があるか、この手段を取ったときのリスクや開発工数などを洗い出したうえで、経営陣含めて仕様を決めました。
最終的には、予約情報にはカスタマーの個人情報が含まれるため利便性と安全性を考慮した
4案を採用しました。採用した詳細は以下記事の「認証コードの発行」に記載しています。
この経験を通した学び
正解のない意思決定するというPMの難しさを体験しました。
PMは意思決定をすることが大事だと考えてましたが、認識が間違っていたことに気づかされました。
PMの役割は自分で決めることではなく、チームや関係者を巻き込みながら、多角的な視点から論点を検討し、さまざまトレードオフも考慮しながら、その時点でベストだと思える意思決定を導くことだと学びました。
振り返り
2025年6月からPMに挑戦して、気づけば7ヶ月目。チームメンバーや先達のPMの協力もあり、チャレンジすることができました。
これまでは「この機能はどんな振る舞いか。リスクは何か」ということにフォーカスしてましたが、今後は「どんな価値を届けたいのか、なにを解決したいのか」を考え、関係者を巻き込みながらカスタマーの潜在的な課題解決と事業としての成長を両立させられるプロダクト開発を推進できるようになりたいと思っています。
おわりに
QAエンジニアからPMへの挑戦は大変でしたが、ビジネスメンバーとのヒアリングで法的対応やシステム運用を知ることでプロダクト理解がより進んだこと、仕様のレビューでリスクを挙げるだけでなく改善案を出すなどQAエンジニアとしてもスキルアップにつながりました!
QAエンジニアからPMへのキャリアチェンジは、似ている部分も多いのでオススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
この記事を読んで、PMへ挑戦を悩んでいるQAエンジニアの後押しや本業PMの方のQAへの理解に役立てれば幸いです。
また、令和トラベルは職種に囚われず、自身のやりたいことに挑戦できる会社です!
私以外にもiOSエンジニアがバックエンドエンジニアに挑戦したり、PMがフロントエンドの開発に挑戦したりと、様々な越境にチャレンジしています!
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