令和トラベルに関わる仲間(MATE)がさまざまな行き先、さまざまな選択肢に向かって進めるようなPASSを会社として用意し、そのPASSを使って、自分らしい”人生の旅”を楽しめるようにしてほしい──そんな思いのもと、2022年4月に人事制度パッケージ「NEWT MATEPASS(ニュート メイトパス)」を発表しました。
このパッケージの中には、いつでもどこでも働けるような働き方を推進する制度「Any-Any(Anytime-Anywhere)」やメンバー限定価格で旅行を手配できる制度「Travel Design」など“旅行会社らしい”人事制度がいくつも導入されています。
各メンバーが自分らしいライフスタイルをデザインできる人事制度によって、働き方にどんな影響があるのでしょうか。エンジニアの目線から見た、令和トラベルの働き方についてCHROの田村博司が、エンジニアのRodrigo、松井、高木に話を聞きました。
この記事に登場する人
- Ramirez Julio Rodrigo / Twitter
15歳からフルスタックエンジニアとしてキャリアをスタートし、アルゼンチンで2013年までマーケティングSaaSツール関連のITスタートアップ企業のCEOを務める。2014年に日本に移住し、旅行系スタートアップ企業のCTOとして参画し、旅行者とツアーガイドをつなげるマーケットプレイスをゼロから作り上げる。
そして2021年に令和トラベルに入社し、現在はNEWTサービスのフロントエンドとバックエンドのアーキテクチャをリードしている。
- 松井 一歩(まつい・いっぽ) / Twitter
新卒でクックパッドに入社した後、ブロックチェーン技術を扱うGincoの創業期にiOSエンジニアとして参画。その後、開発部マネージャー、新規事業のフロントエンドリードエンジニアを担当。
- 高木 涼子 (たかぎ・りょうこ)
新卒で第三者検証会社に入社し、広告配信システムや決済系アプリなどのQA業務を担当。
チームリーダーとしてメンバーのマネジメントや育成業務を行う。
2022年9月に令和トラベルにQAエンジニアとして参画。NEWTツアーのQAを担当。
- 田村 博司(たむら・ひろし) / Twitter
2007年株式会社リクルート新卒入社。入社以来、一貫してリクルート及びリクルートホールディングスで人事に所属。Indeed国内エンジニア採用立ち上げやリクルートのITスペシャリスト採用の立ち上げなどを推進後、採用責任者やグループ子会社ニジボックスの経営企画責任者などを歴任後、2020年に独立して人事コンサルティング会社を設立。2021年4月より株式会社令和トラベルに執行役員CHROとしてジョイン。
私たちが令和トラベルに参画しようと思ったワケ
田村:まず簡単にこれまでのキャリアと令和トラベルに入社したきっかけを教えていただけないでしょうか。
高木:私は新卒でソフトウェア検証(第三者検証)の事業を展開する会社に入り、QA(Quality Assurance)エンジニアとして働いていました。令和トラベルにジョインしたのは、2022年の9月です。
個人的に旅行は好きなのですが、あまり好きなことを仕事にする考えはなくて。もともと、旅行業界で働きたいという思いもなかったんです。ただ、知り合いの紹介をきっかけに話を聞いてみると、成長フェーズのスタートアップで思い切り働けそうであることに加えて、働きやすそうな環境があることに魅力を感じ、入社を決めました。入社後はQAエンジニアとして、主に海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』のQAを担当しています。
Rodrigo:自分は15歳くらいの頃からフリーランスのエンジニアとして働き始め、これまでにEメールマーケティングツールを手がける会社・Power SiteのCEOを務めたり、SNSのオートメーションツールを手がける会社・SocialHintのCTOを務めたりしていました。
その後、日本で働くことを決め、知り合いと一緒に通訳と観光客をマッチングするサービスを手がける会社・GoWithGuideを立ち上げました。海外展開の話もあったのですが、途中で頓挫することになり、次のキャリアを考えることにしました。再びスタートアップするか、もしくは転職するか。2つの選択肢がある中で、後者を選びました。いくつかの会社から話を聞く中で、大企業では携われる業務範囲が限られていることもあり、なるべく自由度の高い小さめの組織が良さそうだと思っていたんです。そうした中、令和トラベルのことを知り、前の会社の事業領域が近しいことから面白そうだなと思い、ジョインしました。
松井:自分は「趣味×IT」の領域で仕事をしたいという思いから、まずはボランティアメンバーとして『TASTE LOCAL』の開発に関わり始め、その後は副業メンバーになり、創業のタイミングで令和トラベルに参画することにしました。
<関連記事>
自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べるメリット
田村:自分のライフスタイルに合わせて働き方を実践するなど、令和トラベルは働き方にも特徴があると思います。例えば、Rodrigoさんは結婚し、家族や子どもがいる中で働かれていますが、家庭と仕事の両立をどのように図っているのでしょうか?
Rodrigo:令和トラベルは隔週に1度、推奨出社日がプロダクトチーム内で設けられているのですが、その日以外は基本的にリモートで働いています。毎日、朝と夕方に子どもの送り迎えに行かなければならないので、リモートで働けるのはすごくありがたいです。
令和トラベルで働く前は基本的に出社する環境だったこともあり、電車の移動時間も含めると家庭と仕事の両立が難しい部分もありました。今は子どもを保育園に預けた後、自宅に戻って9時から16時まで働き、少し開発の進捗が遅れている部分があれば子どもが寝た後にやるなど、自分が働きやすいように時間を調整しながら働くことができています。
田村:Rodrigoさんとは違った自由な働き方のタイプとして、松井さんは国内や海外などでワーケーションをされていますね。
松井:海外はタイとシンガポール、国内は沖縄や北海道でワーケーションをしましたし、実家に帰るときは関西のコワーキングスペースなどで働いています。
田村:実際にワーケーションをやってみて、いかがですか?
松井:ポジティブな面としては、心にゆとりができました。自分は気分を切り替えながら働きたいタイプなので、ずっと家にいながら仕事をするのが苦手なんです。ただ、令和トラベルは「自由と責任」という方針のもと、自分がパフォーマンスを発揮しやすい環境で働くことができるので、すごくモチベーション高い状態で働くことができています。
ネガティブな面としては、Wi-Fiが弱いときがあるくらいですかね(笑)。そこはテザリングで解決したり、コワーキングスペースに行ったりしています。
形だけの制度ではなく、みんながきちんと活用しているのも魅力
田村:創業当初から参画しているRodrigoさん、松井さんとは違い、高木さんは入社からもうすぐ3カ月というタイミングだと思います。入社前から働き方やワークライフバランスについて気にしていたと思いますが、当時はどんなことを気にしていたんですか?
高木:前職はどうしてもクライアントの稼働時間に合わせて働かなければいけない部分があり、働き方自体にそこまで柔軟性がなかったんです。ただ今後のライフステージの変化などを考えると、もう少し柔軟な働き方ができる環境で働きたいという思いがありました。
また、制度や施策が用意されているだけでなく、きちんと使われているかどうかも気にしていたポイントです。例えば、産休や育休を取得するとなったときに、周りが受け入れてくれる環境なのかどうかも含めて見るようにしていました。
田村:実際令和トラベルに入社してみて、どうですか?
高木:制度や施策が整っているだけでなく、みんなが自分のライフスタイルに合わせて制度や施策を活用しています。だからこそ、入社歴の浅い私も休みが必要になった場合などに遠慮なく活用できているため、すごく働きやすいなと思います。
令和トラベルが同期コミュニケーションも重視するワケ
田村:令和トラベルはリモートで働く人も多く、非同期のコミュニケーションを前提とした上で開発を進めています。Rodrigoさんや松井さんは創業初期から関わっていて、割とその辺りを意識的につくってきた部分もあるかなと思うのですが、そうした環境下で上手く働くために意識していること、工夫していることがあれば教えてください。
Rodrigo:非同期のコミュニケーションが多いからこそ、自分が依頼されているタスクは「いつまでに必要かどうか」をきちんと聞くようにしています。その上で自分が抱えているタスクの優先順位をつけて可能かどうかを返事します。また、他のメンバーが私の返事を待ち続けているという状態はないようにしています。
松井:非同期のコミュニケーションと同期コミュニケーションを上手く使い分けているのかな、と思います。例えば、ミーティングの議事録などはSlackの議事録チャンネルに共有し、誰もが後から追えるようにしている一方、毎日朝会を開催したり、締め会などのイベントを開催したり会社への帰属意識を強めるために同期コミュニケーションの時間もきちんとつくっている。両方を上手く使い分けているのが、ポイントなのかなと思っています。
田村:人事制度「NEWT MATEPASS(ニュート メイトパス)」には、「自由と責任」に基づき、いつでもどこでも働けるような働き方を推進する「Any-Any(Anytime-Anywhere)」や、一定期間、働く時間を短縮することができる「Focus」といったものがあります。エンジニア視点で「この制度は良い」というものがあれば教えてください。
松井:個人的に「Any-Any」はすごく良い制度だと思います。働きやすい環境で働けることに加えて、プロダクト開発にも良い影響があるんです。「Any-Any」のおかげで旅行する機会が増え、その結果旅行サービスを使う回数も増えた。旅行のプロダクトを作る上でドッグフーディング的にいろんな旅行サービスに触れるのは重要なことだと思うので、旅行する回数が増え、そこで得られた知見をプロダクト開発に生かせるのは良いですね。
高木:人事制度ではないのですが、月一度の全社ミーティングなどオフラインで集まる機会があるのは良いなと思います。やっぱり、Slackなどで会話するだけでなく、きちんとオフラインで顔を見て話すことで会社への帰属意識が高まるんだなと感じました。オフラインでの交流があるおかげで、入社から1カ月ほどでフルタイムメンバーの顔と名前を一致させることができました。
松井:ちなみに田村さんに聞いてみたいのですが、令和トラベルが出社日や締め会など、オフラインで集まる場を設けているのはどういった狙いがあるのでしょうか?
田村:HRの観点からすると、多様性があることに加えて、「みんなでこっちに向かって頑張るぞ」という集団凝集性がある組織は強いと思うんです。多様性に関しては性別や国籍、働き方もそうですが、さまざまなバックグランドを持った人たちが働きやすいように「自由と責任」という考えのもと制度を整えていく。
その一方で、集団凝集性を高めるためには“誰と働いているか”がきちんと見えて、「この仲間と一緒にやるならワクワクする」「一緒にがんばりたいと思える」というような環境をつくることが大事。だからこそ、オフラインで顔を合わせる機会も設けているんです。
高木:メンバーも今後増えていく中で、新しく考えている制度や施策などは何かあったりするのでしょうか?
田村:まだ明確にあるわけではありません。ここから1〜2年くらい経つと、組織における働きやすさや働く上でケアするポイントは変わってくると思うので、そのときの組織状況に合わせて制度や施策を変えていくことが大事かなと思います。
自律的に考えて動ける人には魅力的な環境
田村:最後に、エンジニアから見て「こういう人が令和トラベルの環境に合っている」というのがあれば教えてください。
Rodrigo:令和トラベルは、自分のライフスタイルなどに合わせて、ベストなパフォーマンスを発揮できる環境を選んで働くことができます。自律的に物事を考えて、能動的に動ける人にとってはすごく良い環境なのではないか、と思います。
松井:まず大前提として、旅行が好きな人にはオススメです(笑)。Rodrigoさんも言っていたように、自由と責任の範囲の中で、自分のパフォーマンスが上がるのであれば何をしてもいい環境なので、自律的に考えて動きたい人には良いと思います。
高木:2人とは違った視点で回答すると、ずっとひとりで黙々と作業していたい人には合わないかもしれません。令和トラベルが大事にしているのは、チームでどれだけ成果を出せるかどうか。チームのパフォーマンスを高めるために、同期コミュニケーションもときには発生します。そのため月に1度も出社したくない、オフライン/オンライン問わず、あまり人と交流したくない、という人は、パフォーマンスを発揮しづらいかなと思います。
田村:「働き方と制度」という観点から、みなさんの意見を聞くことができて良かったです。お忙しいところ、ありがとうございました!
令和トラベルでは一緒に働く仲間を募集しています
ぜひこの記事を読んで会社やプロダクトについて興味を持ってくれた方はご連絡お待ちしています!
さらに定期的に令和トラベルの技術や組織に関する情報発信を開催予定です。connpass にてメンバー登録して最新情報をお見逃しなく!
12月21日には、令和トラベル、カウシェ、10X、の3社合同でアプリ開発についてイベントを開催します。ぜひ興味を持ってここまで読んでくださった方は、イベントの参加申し込みもよろしくお願いします!
【令和トラベル x カウシェ x 10X スタートアップ3社合同】モバイルアプリエンジニアのリアル
それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip!!