こんにちは。令和トラベルのデザイナーの唐橋です。
今回も前回に引き続き、NEWT(ニュート)のFigmaの運用について紹介したいと思います。
前回の記事「NEWTのFigma運用方法 2023」も合わせて読んで頂けると、
よりNEWTのFigmaの運用法が理解できると思います!
はじめに
まず、NEWTのFigmaは大きく分類すると、このような構成で管理しています。
- 【MASTERファイル】NEWTの最新画面デザイン集(ツアー&ホテル共通)
- 【taskファイル】現在進行系のタスクの案件
- 【componentsファイル】ボタンなどのコンポーネント集
- 【helperファイル】デザインを補助的に説明するアイテムのコンポーネント集
現在NEWTでは上記4つの構成でFigmaを管理していますが、
今回は、「componentsファイルの構築ルール」と「MASTERファイルの管理方法」について紹介したいと思います。
componentsの構築ルール編
componentsの範囲
まず、NEWTのサービスは「海外ツアー予約」と「海外ホテル予約」の2つがあります。
デバイスは、
- APPは「iOS」、「Android」
- WEBは「Desktop」、「Tablet」、「Mobile」
に対応しています。
デザイン工数削減のため、
FigmaではAPPは「iOS」、WEBは「Desktop」と「Mobile」のみ管理しています。
すべてのコンポーネントは、Figmaファイルを分割せずに、1ファイルで管理しています。
componentの命名規則
componentは複数のメンバーが触れるものなので、
属人化を排除するために、命名規則を設けました。
よく使用する単語は、下記の単語を使用する方針にしました。
component名 : どんな用途で、何のために使うかわかりやすく。(Badge / Form など)
- variant :
default
,outline
,ghost
など
- state :
default
,hover
,focus
など
- color :
primary
,secondary
など
- disabled :
true
orfalse
(ボタンなど’押せない’が存在する場合のみ)
- size : 小さい順に
xs
→sm
→md
→lg
→xl
- device :
SP
,PC
orAPP
新規で作成する言葉(component名、prop名、value名)には、Engineerチームと連携するため、細かい命名規則を設定しています。
命名規則は、component管理ツールの「StoryBook」と合わせています。
component名は、PascalCaseです。
単語の先頭を大文字にしてつなげます。
例)Button, DestinationCardなど
variantsのprop名は、camelCaseです。
二単語以上の場合は、二単語目の先頭を大文字にします。
例)color, imageSizeなど
variantsのvalue名も、camelCaseです。
例)primary, default, primarySolidなど
Propertiesの作成ルール
Propertiesは「device」を必須を項目としています。
「variant」「state」「color」「size」など他のプロパティは任意項目としています。
deviceは「PC」と「SP」などデバイスの種類を設定しています。
SP版とAPP版はUIを統一していて、差分がある場合は「APP」を設定しています。
AutoLayout(+伸縮可能)の設定
componentはAutoLayoutで構築しています。
また様々な画面幅に対応できるように、横に伸縮可能なように構築しています。
AutoLayoutまでは設定するけど、中の要素が「Fixed Width」になっていて横に伸びない(泣)なんて事がないようにしています。
古いcomponentはまだAutoLayoutされていませんが、順次切り替え中です。
以上がcomponentsファイルの構築ルールです。
次はMASTERの管理方法についてお話します。
MASTERの管理方法編
MASTERとは、NEWTの最新の画面デザイン集のことです。
当初は、ツアーのPC版、ツアーのAPP版、ホテルのPC版、ホテルのAPP版のように分割して管理していましたが、全デバイス同時にデザインすることが多くなったので、1つのファイルにまとめることにしました。1つのファイルにすべての画面が存在することで、作業の効率があがりました。
MASTERの最新化の方法
MASTERデータの管理方法は、様々な会社さんが試行錯誤しているとは思いますが、
NEWTでは下記のルールで更新しています。
毎週火曜日がNEWTのリリース日なのですが、その当日に「MASTERを最新化する」という予定を30分枠でカレンダーにいれ、その時間内でリリース内容をMASTERに移管しています。
MASTER化の作業の優先度は上がりにくいので後回しになりがちですが、
カレンダーに予定をいれて毎週決まった時間行うことで、最新のデザインデータをMASTERファイルに移管することが出来ました!
これが月1更新となると、よりタスクの数も増え、作業の時間も増えてより億劫になる予感がします。そしてそれが原因で最新データが古いことが日常茶飯事となってしまい、あまり意味のないMASTERファイルになりそうだなと感じています。
なので「週1で更新する」というのは、毎週リリースのある現在の体制にぴったり合うなと感じています。
MASTERを最新化するうえで大事なこと
毎週更新するうえで大事なことがあります。
「完璧を目指さず、次の案件で最新版のデザインがすぐに使用できる程度でよい」ということです。
案件によっては膨大な画面数が誕生します。それをすべてMASTERファイルに移管すると、逆にMASTERのボリュームが増え管理しにくくなります。
なので僕たちのMASTER化は最小限にとどめています。
もっと詳細のデザインを確認したくなったら、taskファイルを参照すればよいと考えています。
NEWTには複数のデザイナーがいます。そして複数のタスクが同時並行で走っています。
MASTERが最新であることで、「どのタスクのデザインが最新!?」などとデザイナー同士で確認し合う必要がなく、スムーズにそれぞれのタスクを開始出来ます。
このおかげで、無駄のないスムーズなデザイン業務を行うことが出来ています。
おわりに
まとめ
弊社のNEWTのFigma運用方法「componentsファイルの構築ルール」と「MASTERファイルの管理方法」についていかがでしたか?
MASTERの管理方法においては、他の会社さんでも試行錯誤中かと予想します。
デザイナーの人数が多い会社では、MASTER化はもっと厳密に出来るとは思いますが、人数が少ない会社では、弊社の方法ならなんとか更新できる気がしています。
週1更新にしてから数ヶ月経過していますが、今のところこの方法がしっくりきています。
まだ僕たちも試行錯誤の段階ですので、さらにアップデートしたら共有したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が誰かの参考になれば幸いです。
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