
はじめに
令和トラベルでBackendエンジニアをしている冨永 修平(tomi)です。2025年1月に入社し、旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のBackend開発を担当しています。
私のキャリアはSIerから始まり、Web業界でエンジニアリングマネージャーやプロダクトマネジメントなど、ありがたいことに様々な役割を経験させていただきました。そんな私がなぜ今、Backendエンジニアとして、令和トラベルにジョインすることを選んだのか。
入社して半年という節目に、これまでのキャリアで得た気づきや大切にしてきた転職の軸、令和トラベルで働くリアルな日々について、お話しできればと思います。
これまでのキャリア:SIerからWebエンジニアへ
私のキャリアはSIerから始まりました。新卒で入社し、通信キャリアの基幹システム開発に携わりましたが、主な業務はプロジェクト管理や膨大な資料作成。大規模なシステムが社会を支えている実感はありつつも、日に日に「自身の手でコードを書き、ものづくりに直接貢献したい」という想いが強くなり、Webエンジニアへの転職を決意しました。
2社目では、漫画・アニメの配信サービスを手がける事業会社に、ほぼ未経験の状態から飛び込みました。
ここではRuby on RailsとVue.jsを使ったWeb開発を基礎から学び、その後はスクラムマスターとしてチームの生産性向上に努めたり、新規事業(動画配信サービス)の立ち上げにゼロから関わったりと、密度の濃い時間を過ごしました。
最終的にはプロダクトマネジメント、エンジニアリングマネージャーまで任せていただき、技術だけでなく、プロダクト、チーム、ビジネスという多角的な視点から開発に携わるという、本当に幅広い経験を積ませてもらいました。
転職の理由:「なぜ作るか」を突き詰められる、熱量のあるチームでプロダクトを良くしたい
前職での多様な経験を通じて、私の中で一つの大事な考えを持つようになりました。
それは、単に「作る(How)」だけでなく「なぜ作るか(Why)」こそが、プロダクトを良くしていくために必要であるということです。
この想いから、プロダクトマネジメントの学習や社内への啓蒙活動にも力を入れるようになりました。ユーザーインタビューを企画・実施し、カスタマーの生の声を聞き、それを元にプロダクトのビジョンやミッションを言語化していく ー そんな風に、エンジニアリングとプロダクトマネジメントの境界を越えながら開発を進めていくことに大きなやりがいを感じていました。
そして、良いプロダクトは決して一人では作れないと思っています。
チーム全員が同じ目標、方向を向いて、それぞれの専門性を持ち寄って協力することで良いものが生まれる。この想いをもとに、「より高い目標に、熱量を持ったチームで挑戦したい」「『なぜ』を大切にしながら、カスタマーのためにプロダクトを良くしていきたい」という気持ちが強くなり、新たな環境を求めて転職活動を始めました。
その中で、プロダクトを本当に良くするためには、中途半端な知識ではなく、エンジニアとしてもう一段階深い技術力が必要不可欠だと再認識しました。PMとしてキャリアを歩む道も考えましたが、やはり「ものづくり」が好きだと感じ、技術力を武器にプロダクトに貢献できるエンジニアとしてのキャリアを選択しました。
なぜ令和トラベルだったのか?
令和トラベルとの出会いは、採用媒体で声をかけていただいたのがきっかけです。カジュアル面談の段階から、私は特に「チームのあり方」と「プロダクトの作り方」について、重要視しながら質問をしました。
- チームで同じ方向を向き、目標達成を協力して目指しているか
- プロダクト志向やカスタマー志向を持ったメンバーが集まっているか
- プロダクトの「なぜ」を重視しているか
私が強く惹かれたのは、令和トラベルがこれらの問いに対して理想的な答えを持っていたからです。
「カスタマーファースト」の姿勢:
これは選考過程そのものからも感じ取れました。プロダクトだけでなく組織の提供する体験すべてが一貫してデザインされていると感じました。
Issue Drivenなエンジニアカルチャー:
エンジニアカルチャーにあるIssue DrivenやTrade-Onのとおり、なぜを追求し本当に、本当に必要な価値を最速で届ける。求めていた、プロダクト志向で本質的な開発スタイルそのものでした。
『あたらしい旅行を、デザインする。』:
私自身は旅行に頻繁にいったりしているわけではないですが、たまに行けば最高に楽しく、良い体験ができるものであると知っています。そんな身近な体験を良くすること。それが最上位の「なぜ」にある。これ自体、私自身が熱量を持ってコミットだと思いました。



入社後やってきたこと
入社後は、まず社内システム(トラベルマネジメントシステムという社内の基幹システム)を開発するチームに配属されました。
最初のミッションはカスタマーへのメール一括送信機能の開発です。前職から技術スタックがほぼすべて変わっており、正直かなり苦戦しました。キャッチアップに必死で自分の不甲斐なさを感じる日もありました。
しかし、無事にリリースを報告した際、Slackには社内のメンバーから「これは待望すぎる機能…!!」「えっ、めちゃくちゃ待望の機能!」「すぐ使ってみます!」といった感謝の言葉をもらえました。
やはり作ったもののフィードバックをもらえるのは非常にうれしかったです。
作ってよかったのか?作って意味があったのか? ー 自分の仕事がすぐ隣にいる仲間の役に立つ。それをダイレクトに実感できた、本当に感動しました。
次に担当したのは、旅先の現地での支払いが必要なホテルをツアーとして組み込み販売できるようにする対応です。
海外ツアーへ行った際に、現地で支払いが必要なホテルがあるケースや、リゾートフィーなどが発生する場合があります。この現地で支払う料金を正しく予約時にカスタマーへ表示する機能となります。この機能により、いままでツアーとしては販売できていなかった、エリアや都市、ホテルなどを利用したあたらしいツアーを販売できるようになるのです。
複雑な予約フローに関わる機能であり、旅行ドメインの難しさを身を持って感じました。その難易度の高さに頭が爆発しそうになることもありました。
それでも乗り越えられたのは、全社で戦略や目標が驚くほどクリアに共有されており、この機能の「なぜ」が理解できたからだと思っています。
毎週の全社朝会、毎月の締め会、そして、入社時のオンボーディングなど、入社してから、会社の目指してる方向性や今大事にしているテーマ、指標などが繰り返し語られていました。
そのおかげで、この機能ができれば、販売できるツアーが増える、ツアーが増えればビジネス目標のどの目標に対して効果がある、全社が目指している目標にもつながっている…と、自分の業務と全社の大きな目標がしっかりと繋がっている感覚を持つことができ、高いモチベーションで開発に臨むことができました。
3ヶ月後の変化
入社して3ヶ月が経ったころ、組織体制の変更があり、私はNEWTアプリを開発するチームへ異動となりました。
社内システムから顧客向けアプリへと領域が変わり、求められる視点も大きく異なります。あたらしいチームではカスタマー向けに提供する機能を担当しました。ツアーの平均価格やホテルのグレード、航空会社ごとの月別の平均価格など複数の視点でツアーの価格情報を掲載する機能をリリースしました。
海外旅行を検討している方や相場感を知りたいといったカスタマーに役立つコンテンツを提供できているのではと思っています。ぜひ見てみてください!

一つの会社にいながら、社内システムのような複雑な業務ロジックを正確に捌くシステムと、NEWTのような高いトラフィックや高いパフォーマンス、そして最高のカスタマー体験が求められるシステムの両方を経験できるのは、エンジニアとして非常に刺激的で面白い環境です。
自分の志向性にあわせて、社内でさまざまな技術的挑戦の選択肢を持てるというのは、長期的なキャリアを築くうえで非常に大きなアドバンテージだと感じています。
今後やりたいこと
まずは一人のBackendエンジニアとして、開発スキルや設計・運用スキルをさらに磨き、複雑な旅行ドメインを理解し、NEWTというプロダクトをより良くしていきたいです。
その上で、これまでのプロダクトマネジメントやエンジニアリングマネージャーの経験を活かし、「こういう機能があれば、もっとカスタマー体験が向上するのではないか」「この技術を使えば、開発効率と事業価値を両立できる」といった、事業にインパクトを与える提案を積極的に行っていきたいと考えています。
プロダクトの「なぜ」を深く問い、エンジニアだからこそできるよりよい提案をしながら、チームと共にその答えをスピーディーに形にしていく。そんなエンジニアを目指していきます。
最後に
令和トラベルは、カスタマーのために何がベストかを本気で議論できる会社です。もしあなたが、
- カスタマーファーストなプロダクト、組織で働きたい
- チームで同じ方向を向いて働きたい
- 自分の仕事の「なぜ」を、誰よりも大切にしたい
そう考えているなら、きっとここは最高の環境だと思います。ぜひ一度カジュアルにお話させてください!
令和トラベルでは一緒に働く仲間を募集しています
この記事を読んで会社やプロダクトについて興味を持ってくれた方は、ぜひご連絡お待ちしています!お気軽にお問い合わせください!
フランクに話だけでも聞きたいという方は、カジュアル面談も実施できますので、お気軽にお声がけください。
【7月30日開催】4社合同イベントのお知らせ
令和トラベルでは、技術的な知識や知見・成果を共有するLT会を毎月実施しています。発表テーマや令和トラベルに興味をお持ちいただいた方は、誰でも気軽に参加いただけます。
今回のテーマは ー ”開発における生成AI”
今回は『開発における生成AIフル活用事例』と題し、DeNA社/スマートバンク社/カウシェ社/令和トラベルが集まり、toCプロダクトに強みを持つ4社が生成AIをどう活用し体験価値や開発競争力を高めているのかについてLT形式で発表を行います。
令和トラベルのオフィスにてオフライン・オンラインのハイブリット開催となりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください!
そのほか、毎月開催している技術発信イベントについては、connpass にてメンバー登録して最新情報をお見逃しなく!
それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip ✈️