こんにちは!令和トラベル QAエンジニアの高木 涼子です。
このブログでは、カジュアル面談などでよく聞かれる「NEWT(ニュート)」のQAエンジニアの ”リアル” な1週間の過ごし方について、赤裸々にお話ししようと思います!
はじめに
弊社のプロダクトチームは、下記の3つのチームに分かれて開発を進めています。
- NEWT Appチーム
- NEWT Webチーム
- 内部システム(基幹システム)チーム
現在、フルタイムのQAエンジニアは2名のため、それぞれAppチームとWebチームに分かれて担当しており、わたしはNEWT Appチームに所属しています。
QAエンジニアは、いわゆるテスト業務はもちろんのこと、プロダクトを高い品質で維持するために必要なことは何でもやるというマインドで、日々活動しています。
わたしの所属するNEWT Appチームは、1スプリント1週間でスクラム開発、リリースを行っています。毎週火曜日がスプリントプランニングおよびリリース日なので、火曜日を起点としたわたしのとある1週間について、かんたんにご紹介します!
1週間の過ごし方
火曜日を起点として、大まかに下記のようなリリースサイクルになっています。
- 火曜日:スプリントプランニングで翌週のリリース内容を決定、ビルド配信
- 水曜日:QA開始
- 木曜日:QA実施
- 金曜日:QA完了
- 月曜日:Regression test
- 火曜日:リリース
火曜日
火曜日はスプリントプランニングを含め、ミーティングの多い1日になります。
スプリントプランニング
毎週火曜日にAppチームでスプリントプランニングを行います。スプリントプランニングでは、以下の3点について主に確認しています。
- 前スプリントのタスクの進捗
- 今スプリントのタスク/アサイン
- 来週リリースのスコープ
特に、来週リリースのスコープがそのまま今スプリントのQAタスクに直結することが多いため、開発状況やQAリソースを鑑みて、無理なく、ただしGoFastにリリースができるように、チーム内で相談をしてスコープを決定しています。
レトロスペクティブ
Appチームでは2種類の振り返りを行っています。
- miroを使用してKPT(隔週)
- PM/EM/QA観点での振り返り内容を共有・議論する会(月1回)
この日は1の隔週KPTの日だったため、みんなでわいわい振り返りをしました。
ドッグフーディング
スプリントプランニングで決定した来週リリースのスコープについて、いきなりQAメンバーでテストを行うのではなく、Appチーム全体でドッグフーディング形式で全体的にプロダクトを触ってみる、というプロセスを行っています。
QA実施前におおまかな不具合を洗い出す目的はもちろん、仕様通りではあるが実際プロダクトを触ってみると動きが微妙、、、などのフィードバックを早い段階で出せるというメリットもあり、QAフェーズ後の手戻りが最小限になるように実施しています。
ドッグフーディングについてはこちらのブログもご覧ください。
QAチームプランニング
火曜日にはAppチームだけではなく、Webチームも別途スプリントプランニングを行っているため、それぞれのチームでのプランニング結果を持ち寄り、QA Unitに所属するPPさん(令和トラベルでは、業務委託メンバーを “プロ・パートナー” 略して “PP” と呼んでいます)を含めた全体としての今スプリントのタスク/アサイン調整を行います。
こちらで各自の1週間のタスクを大まかに決定し、それぞれ自分のタスクを裁量を持って遂行していく形になります。
QA準備
ドッグフーディング後に修正が入ることが多いため、本格的なテスト開始は水曜日からになります。そのため火曜日の残りの時間は、翌日からスムーズに開始できるように、事前に案件の観点出しやテストケース作成などを行っています。(ただし、だいたい火曜日はバタバタしているので、テスト実施と同じタイミングで観点出しすることもよくあります…笑)
水曜日
水曜日はミーティングが少なく、比較的QA業務に時間を割ける日になります。
朝会
Appチームで毎日朝会を行っています。朝会のやり方は試行錯誤中ですが、現在は以下のような流れで行っています。
- 各自miroに今日やることや相談/共有事項などを記載
- 気になるものにスタンプやコメントを付ける
- 反応が多いものをファシリがピックアップして全体で会話
雑談コーナーも設けられているため、チーム内のコミュニケーションが活性化しています!
QA実施
水曜日は朝会以外の定常ミーティングがないため、QA業務をがっつり進められる日になります。(と言いつつ、このブログは水曜日に書いているため、今日はあまりテストしていないです…笑)
毎週水曜日にはこのようなSlackリマインダーが流れ、このスレッド内で配信ビルドの管理をしています。テストを進める中で見つけた不具合はJIRAで起票し、修正したビルドが配信されたらこちらのスレッドに投稿してもらう流れです。このリマインダー管理により、複数人でテストをしていても、今どのバージョンが最新ビルドか分からない、といった問題がなくなりました。
Spec review
不定期で、今後着手する予定の案件の仕様の読み合わせ会を行っています。PM(令和トラベルでは、PdM職のことを “PM” と呼称しています)が仕様を作成し、それを開発してテストするだけだと、下流工程でどうしても手戻りが発生しがちになるため、ある程度仕様が固まった段階で、PM/デザイナー/エンジニア/QAエンジニアで集まり、仕様の考慮漏れがないか、今の仕様でミニマムに実装できるかなどを確認します。
木曜日
木曜日は細かいミーティングがいくつかあるため、その合間にQA業務を進めます。
QA実施
木曜日も比較的ミーティングが少ない日なので、引き続きQA業務を進めます。1週間でQA業務を進めリリースまで持っていく案件に関しては、木曜日までに修正確認以外のQA業務が完了していることを目指して進めます。
不具合があった場合にはJIRAで起票し、開発者にSlackで連携します。開発者とQAエンジニアは、お互いの得意・不得意を補い合えるように意識しており、例えば、以下のようにお互いが効率よく進められるような協力をしています!
- 特殊なアカウントを用意するなどはQAメンバーが慣れているため、準備して開発者に提供
- 少ないQAリソースで多端末で全てを検証をするのは現実的ではないため、開発者の手元で再現しなければ端末依存を疑い、シミュレーターを用いて多端末で確認していく
1on1
わたしはQA UnitとApp Unitに所属しているのですが、QA Unitのリーダーとは毎週、App Unitのリーダーとは隔週で1on1をしています。1on1では具体的な業務内容の相談から、プライベートな悩み事まで、ざっくばらんにいろいろな話をします。
おやつタイム
おやつタイムと言いつつ、おやつを食べているメンバーは少ないのですが、週1回Slackのハドルに集まって雑談する時間が設けられています!リモートワークだとどうしても雑談が減ってしまうので、朝会以外でも時間を設けてメンバーとのコミュニケーションを取るようにしています。
直近では、ハワイ旅行を計画しているメンバーがいたので、半年前にわたしがハワイに行ったときのプランをモデルコースにしてプレゼンしました(笑)旅行会社ということもあって、やはり旅行好きなメンバーが多いため、どこがおすすめとかここに行きたいなどの話でよく盛り上がります!
QA Unit定例
QAエンジニアのフルタイムメンバーとPPメンバーが全員集まるミーティングが、週1回設けられています。ここで今スプリントのタスクの進捗確認や全体の共有事項などを話します。
この場で来週リリースに向けてのリリース確度を確認し、何か問題があればアサインの検討や、スコープの相談などをします。
長期的なロードマップにおいているQAメンバーのミッションの進捗や議論も、あえてPPのメンバーもいる場で行い、多角的な観点を考慮しながら進めています!
金曜日
金曜日はイベントが入ることが多く、基本わいわいしています(笑)
QA実施
水曜日から進めているQA業務も金曜日が実質ラスト。金曜日中に修正確認を含めて、来週リリースに関わる全てのQA業務が完了していることを目指します。
QA期間が実質3日間しかないため、最後の方にクリティカルな問題を発見してしまうこともあるのですが(なくしていきたい…笑)、エンジニアがみんなプロフェッショナルなので、だいたいギリギリに見つけてもシュッと直してくれて、とてもありがたいです!
シャッフルランチ
この日はシャッフルランチがありました!シャッフルランチとは、全社での交流を深めるために、部署を横断してシャッフルされたメンバーで月に1回ランチに行くというものです。
普段業務で関わりの少ないメンバーと、直近の仕事の悩みからプライベートまで、多岐に渡る話を楽しみました!
App × QA sync
週1回、iOS/AndroidエンジニアとQAエンジニアでMTGを実施しています。来週リリース分のタスク進捗の確認という直近の話から、中長期的な改善活動に向けた話し合いまで、様々なトピックを話しています。
しかし!?この日は番外編で、みんなでパフェを食べにいきました!!!(笑)
いつも大阪からフルリモートのAndroidエンジニアほっしーさんが東京に来ていたこと、直近全社で行われていた”ChatGPTコンテスト”というイベントで、Appエンジニアチームが賞品となる経費をゲットしていたこと(ちなみにわたしは何も貢献していません…笑)、そして何より、パフェが食べたい!とみんなの意見が一致したため、わたしの行きたかったお店にパフェを食べにいきました(笑)
※ ChatGPTコンテストについて、詳しくはこちらをご覧ください!
結果的に、真面目にAppチームの今後についても話し合い、とても有意義な時間を過ごせました!
新年会
さらにこの日は、プロダクトチームの新年会兼、最近入社したメンバーの歓迎会を行いました!
2024年3月時点で、エンジニア/デザイナー/PMを含めたプロダクトチームは25名の大所帯となっており、チーム内でのコミュニケーションをより活性化するためにも、定期的にこのような会が開催されています。
この日も20名が集まり、わいわい賑やかに過ごしました!
月曜日
月曜日は翌日のリリースに向けた最後の追い上げです!
全社朝会
毎週月曜日の朝は全社での朝会があり、各部署から先週・今週のトピックスの共有が行われます。
正直、月曜朝9:45開始の朝会はとても大変なのですが(笑)、他の部署の状況をタイムリーにキャッチアップできる場なので、がんばって朝起きて参加します!(たまに顔の準備が間に合っていないのは内緒です)
P会
毎週月曜日にはP会(Product会)といって、プロダクトメンバーとCEOであるしのさんが、直接プロダクトについて議論を交わす会があります。P会ではリリース機能の分析結果共有から、今後開発着手予定の案件の共有、細かい仕様の相談まで、様々なトピックについて話し合います。
CEOから直接フィードバックをもらえる場ということもあり、どのような背景で意思決定されていくのかを間近で見ることができ、今後の案件への納得感も醸成されます。
Regression test
火曜日のリリースに向けて、金曜日までにスコープ内容を完了させたビルドで、最後にRegression testを行います。このRegression testが問題なく通り次第、Appのストア申請を行います。
火曜日
本番確認およびRelease
最後に本番環境での確認を行い、問題がなければ無事にリリースとなります。リリース内容はプロダクトメンバー以外にも伝わるように、Slackの全体チャンネルで広報をします。
そしてまたスプリントプランニングを行い、翌週のリリースへ向けて動き出す、、、といった1週間を送っています。
さいごに
今回はQAエンジニアの1週間についてご紹介しました!ここまで読んでくださったみなさま、具体的なイメージは湧きましたでしょうか?
本当はわたしが週3飲み歩いている話も書きたかったのですが、どこかから怒られそうなのでやめておきます(ちなみにお酒は弱いので一滴も飲みません笑)
そして今回はわたしの1週間を紹介しましたが、弊社のQAエンジニアが全員このような働き方をしているかというとそうではなく、プロジェクトマネジメントやテスト自動化など、それぞれのメンバーの強みを活かして活動しています。
もし他のメンバーの話も聞いてみたい!とか、もっとわたしの働き方についても深堀りしてみたい!(そんな方がいらっしゃるか分からないですが…笑)など、このブログを読んで会社やプロダクトについて興味を持っていただいた方がいれば、ぜひご連絡をお待ちしています。カジュアル面談も実施できます!
また3月は令和トラベル主催のLT会を開催予定です!
「品質保証とアジャイル開発」をテーマにしたイベントになっているので、ぜひQAエンジニアのこと、令和トラベルのことに興味を持ってくださった方はイベントでお待ちしています!
それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip!!