こんにちは!令和トラベルQA Engineer 兼 Engineering Managerの@miisanです。
2023年6月26日(月)に、開発合宿「Bet on Future Day vol.3」を実施しました!
そこで今回は、「Bet on Future Day」開催の背景とイベント当日の一部始終を紹介します!ぜひ最後までご覧ください!
Bet on Future Dayについて
Bet on Future Dayとは
「Bet on Future Day」とは、エンジニアやデザイナー、PMメンバーで一日中ひたすら開発やプロダクトと向き合うための1day合宿です。通常業務とは異なり、自ら取り組むテーマを決め、合宿期間中に何かしらのアウトプットを生み出すことを目指したイベントです。
この合宿では、日々の案件開発では着手できないが、令和トラベルの未来につながるR&Dや開発改善など、腰を据えて行う一日として隔月開催してきました。
これまで開催したBet on Future Dayレポートは以下にまとまっているので、ぜひご覧ください。
- vol.1の開催レポート
- vol.2の開催レポート
※イベント名「Bet on Future Day」は、令和トラベルのバリューの一つにあった「Bet on Fire」からもじって、”この日は未来に活かされる取り組みに全員でベットしよう”という想いを込めて「Bet on Future Day」と命名しました。
合宿開催までの流れ
参加者はプロダクトチームの全メンバーです。
「合宿は事前の準備が大切」。令和トラベルで大事にされているフレーズにもとづき、合宿に先立って取り組みたいテーマを募集し、事前準備を行っていきました。
※当日使用したnotionの一部抜粋
合宿当日
合宿当日は、slack通知なども全員OFFにして、完全に合宿に集中できるようにスタートしました。
開催場所は、新宿御苑が目の前に見える開放的な会議室にて実施しました。
- TIME SHARING 新宿御苑前 壱丁目参番館
当日の流れ
- チェックイン
- 取り組む内容をそれぞれ発表
- モクモク作業
- ランチ / おやつタイム
- 午後もモクモク作業
- 発表準備
- 成果発表会
- チェックアウト
- 社内のメンバーはオンラインで任意参加で発表を視聴
成果発表
1day合宿最後は、メンバーそれぞれが取り組んだテーマに関する成果共有を行いました。
前回同様に、成果発表TimeはZoomでも繋ぎ、全社メンバー誰でも見られるように実施しました。
取り組んだテーマ
どのテーマも未来につながるきっかけを感じたり、普段はなかなかチャレンジできないような面白いテーマを掲げ、さまざまな取り組みを進められました。
その中でも特に面白かった、社内メンバーからも反応が大きかった取り組みを紹介します!
- Next-gen Slack platformで社内用語辞典Bot作る (@kazuma / Backend Engineer)
- 作ったもの
- わからない用語をSlack上で聞くと答えてくれるbot
- botにたずねて登録されていない用語であれば、追加登録できる
- Good Point
- わからない用語を誰でも簡単に調べやすくなる
- botから分析し、誰がどんな用語を調べようとしているか明らかになり、どんな用語を形式知化すべきかわかるようになる
令和トラベルは旅行代理店であり、旅行ドメインや様々な聞きなれないワードが存在します。そんな状況に着目し、Slackでわからない用語を聞くと答えてくれる社内用語辞典Bot機能が作られました。
- NEWT Design Systemのアップーデート (@karahashi / Designer)
- やったこと
- コンポーネント化されてないパーツのコンポーネント化
- MASTER化されてないページの追加
- 頻出コンポーネントのAuto Layout化
- Good Point
- 一度コンポーネントを作成することで、全ページ共通で使用することができ、修正が発生してもコンポーネントファイルだけを修正すればよく効率性が上がる
- 横に伸ばしても、デザインが崩れないように対応したことで、レスポンシブデザイン対応のデザインが、すぐに作成できるようになった
令和トラベルでは、Figmaを使って仕様やデザインを管理しています。
今回の取り組みで、より使いやすいDesign Systemのアップデートに取り組みました。
- LiveActivitiesの実用化 (@yoshikei / iOS Engineer)
- Live Activitiesとは?
- Live Activitiesの実装方法
- 具体的な活用事例
iOS16.1 から利用可能になったLive Activitiesに着目し、NEWTと組み合わせた場合どんな機能を考えられるか検討し、調査から進めていきました。
調査の結果、どんなことができて何が制限されるのかを理解し、実際にNEWTで応用した場合のユースケースを考えていきました。
最終的にはLive Activitiesを用いたフライト追跡を実用化できないか検討し、実装を進めています。
さらに
など、この日取り組んだ内容と調査してわかったことをふまえ、Live Activitiesについての概要から実装方法についての具体的な活用事例を、iOSDC Japan 2023にて詳細をお話しする予定です。ぜひ、ご参加ください!
旅行アプリにおけるLive Activitiesを用いたフライト追跡
2023/09/03 11:00〜Track A- CoreNFCでパスポートICチップの読み取り (@tomoki / iOS Engineer)
- MLKit/Vision..etcで文字認識を行うための技術選定
- CoreNFCによる読み込みでさらに確実なデータとして読み込む
- その他、読み込み失敗時にリカバリーする施策作り
NFC機能に着目し、パスポート読み込み機能の改善に取り組みました。
現在世界でパスポートのIC化が進められており、各国パスポートのIC化を推進しています。2005年からパスポートにICチップが埋め込まれるようになり、旅券および入国手続きなどを迅速化している流れもふまえ、より正確な情報をアプリ上で入力できるようにすることを目指し、パスポートのICチップをiPhone(CoreNFC framework)で読み取る方法を検討しました。
さらに、
など、この日取り組んだ内容とその後実用化に向けて取り組んでいる経緯について、iOSDC Japan 2023にて詳細をお話しする予定です。ぜひ、ご参加ください!
旅行アプリでより正確にパスポートを読み込む技術 ~ MLKit / Vision / CoreNFC
2023/09/02 13:55〜 Track B開発合宿を振り返って
各自が興味のあるテーマ、普段着手できていなかったテーマをこの1日を使って取り組むことができました。
メンバーからの感想
- 普段の業務では触れることの少ないツール、技術などに積極的に触れられた
- プロダクトチームのメンバーで意見を交わしつつ、集中して作業ができたのでよかった
- いつもの環境から離れて気持ちを切り替えられた
- もくもく会みたくなっていましたが、集中できる環境・状況だったのは良かった
これまでどちらかというと集中した作業時間がメインとなっていたので、次回以降は気分転換につながる時間や交流の時間なども増やしていこうと思います!
回を重ねるごとにバージョンアップしている「Bet on Future Day」は引き続き開催していこうと思いました!
まとめ
開発合宿も3回目の開催ということで、全メンバー普段できていない取り組みや興味があるが着手できていなかった技術的チャレンジなどをしっかり実現できる1日となってきました。
たった1日という短い期間で実際に取り組んだテーマの中からプロダクト化や業務生産性向上に活かされている取り組みが生まれたことは、大きな成果と感じます!
引き続き、アクセルを踏みつつ適切なバランスで負債の解消や検証的取り組みにも今後も挑戦していきます。さらに旅行体験を非連続でアップデートできるような技術検証に今後も挑んでいきたいと思います。
このレポートを通して、少しでも令和トラベルの開発チームの雰囲気や魅力を感じていただけたら嬉しいです。今後も、このようなイベントがあった際には発信していく予定です。
また一緒に働く仲間もまだまだ募集中なので、もし令和トラベル・NEWTに興味をもっていただけた方はお気軽にご連絡ください。メンバー全員でお待ちしております!
さらに定期的に令和トラベルの技術や組織に関する情報発信を開催予定です。connpass にてメンバー登録して最新情報をお見逃しなく!
それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip!!