【イベントレポート】開発合宿「Bet on Future Day vol.10」を開催しました

author
authorDisplayName
PR
category
news
mainImage
KV.png
published
published
publishedAt
Mar 27, 2025
slug
bet-on-future-day-2025-03
tags
Hack Day
notion image
こんにちは!令和トラベル エンジニアリングオフィスです。 2025年3月25日に開発合宿『Bet on Future Day vol.10』を開催しました!
 
今回の開発合宿では、AIが当たり前になる時代を見据え、私たち令和トラベルも「トラベルテックカンパニー」として、”プロダクトチーム全員で、AIエージェントへの理解を深めること” をテーマに開催しました。
プロダクト開発においてだけでなく、日々の業務のなかでも、「これってAIエージェントを使えば実現できるのでは?」という直感的な発想が当たり前に生まれる状態へ近づくことを目的としました。
 
この記事では、合宿当日の様子などをご紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください!
 

Bet on Future Dayについて

💡
Bet on Future Dayとは?
『Bet on Future Day』とは、エンジニアやデザイナー、PMメンバーで一日中ひたすら開発やプロダクトと向き合うための1Day合宿です。
通常業務とは異なり、自ら取り組むテーマを決め、合宿期間中に何かしらのアウトプットを生み出すことを目指します。日々の案件開発では着手できないけれど、『NEWT(ニュート)』の未来につながるR&Dや開発改善など、腰を据えて行う一日として隔月開催してきました。
※イベント名「Bet on Future Day」は、令和トラベルのバリューの一つにあった「Bet on Fire」からもじって、”この日は未来に活かされる取り組みに全員でベットしよう”という想いを込めて「Bet on Future Day」と命名しました。
 
直近開催した『Bet on Future Day』のイベントレポートもチェックしてみてください!

vol.8の開催レポート

vol.9の開催レポート

 

今回の取り組み

💡
”プロダクトチーム全員で、AIエージェントへの理解を深めること”
令和トラベルでは、『テクノロジーを駆使し、旅行の未来を創る。』というプロダクトチーム独自のミッションを掲げ、日々のプロダクト開発に取り組んでいます。
今回のBet on Future Dayでは、AIエージェントやワークフローを実際に自作して、その可能性を体感することにより、「これってAIエージェントを使えば実現できるのでは?」という直感的な発想をプロダクトチーム全体で高めていきたいと考え、テーマとして設定しました。
 
また今回の開発合宿では大きく二つの要素を加味した形での開催を行いました。
  1. ミッションの体現
      • エンジニアリングミッション『テクノロジーを駆使し、旅行の未来を創る。』を体現するためのソリューション・戦術の獲得
  1. エンジニアリングカルチャー の体現
      • エンジニアリングカルチャー の一つである“Inclusive” を体現するため、役割や職能に関係ない議論や取り組みを実践する
 

合宿開催までの流れ

今回の開発合宿をより良い場にするための運営として、いくつか工夫したポイントがあるのでいくつか紹介していきます!

1. 事前にMLチームから知見を学ぶ

合宿までの事前準備として、MLチームメンバーによるいくつかの勉強会を実施し、事前インプットの機会を設けました。勉強会は全3回、LangChainとDifyを主な題材としました。
全員の知識の差をなくし、開発合宿では実際にものを作ることにフォーカスをあてられるように、プロダクトチームメンバー全員でみっちり3時間、勉強会を行いました。
特に勉強会は好評で、機械学習エンジニアから直接知見を教えてもらえる機会はなかなかなく、自社にスペシャリストがいるからこそ実現できた貴重な学びの機会となりました。まさにLEARN NEWを後押しする勉強会となりました!
 
LangChain講座(全2回)
機械学習エンジニアのLukasさんによるLangChain講座を開催しました✍️
AIエージェントやワークフローをGCP上で構築、デプロイ、さらにそれを評価するための実践的なトピックに焦点をあてた内容を紹介してくれました。
この講座の内容を受け、「難しかった…」「もっと理解を深めないと自作までできない…」と自分たちの現在地を痛感しました。Lukasさんは実際の開発流れを一緒に並走しながら、おすすめのインプットコースなども丁寧に紹介してくれました🙌
notion image
 
Dify講座
続いて、MLチームのippoさんによるDify講座も開催しました✍️
そもそも「AIエージェントとは何か?」や設計パターンなど前段の認識を揃えるところからはじめ、一緒に旅程生成エージェントとOpen Deep Researchの実例を一緒にハンズオン形式で進めました。
具体的なDify活用事例を全員が想像できる状態になりました!
notion image
 

2. 個人ワークをベースにしつつグループワークで新たな発見を得る

今回は、プロダクトチームメンバーそれぞれのAIエージェントへの理解・解像度を上げていくことが大きな目的となるため、個人での取り組みをメインとしていました。
 
notion image
一方で、自分一人では解決できない問題や新しい視点や気づきを得られるように、個人ワークを軸としつつも、同じツールや近いテーマのグループで組み、グループワークという形式をとりました。
もくもくタイムを取りながら、途中設定されていた中間発表のタイミングで、いまやっていることをチームで共有し、フィードバックや議論から新たなアプローチが生まれるような場になることを意識したのも工夫したポイントの一つです。
事前に向き合うテーマや自分の現時点でのAIエージェントへの理解度などをオープンにして、助け合いや適切なグループ設定ができるように準備しました。
 

合宿当日

約1ヶ月にわたる準備期間を経て合宿当日、遠方在住のフルタイムメンバーもオフラインで集合し、Bet on Future Dayのスタートです。数名のチームに分かれて、それぞれの個人テーマにそったアウトプットにフィードバックをしながら、開発に取り組んでいきます。
 
当日のスケジュール
時間
プログラム
内容
〜10:00
現地集合
10:00〜12:00
開発タイム
もくもくタイム/12:00をチェックポイントとし、進捗を共有
12:00〜13:00
ランチ
13:00〜16:00
開発タイム
もくもくタイム
16:00
チーム内発表
チーム内でそれそれのアウトプットを共有・フィードバック
16:30〜18:00
開発タイム
もくもくタイム/フィードバックを受けさらにブラッシュアップ
18:00
写真撮影
前回のBOF開催からさらにプロダクトチームは拡大しており、初参戦のメンバーがたくさんいました!
前回のBOF開催からさらにプロダクトチームは拡大しており、初参戦のメンバーがたくさんいました!
午前中のもくもくタイムの様子💭
午前中のもくもくタイムの様子💭
 

当日の様子

会場に集合し、オープニングとして一日の流れなどを確認したら、早速もくもくタイムに入ります。
今回は個人での取り組みがメインではありますが、チームでアウトプットを共有し、フィードバックを受ける時間や、MLチームに進め方を相談しながら進めていくメンバーもいたりして、プロダクトチーム横断でのコミュニケーションも活発に行われました。
notion image
notion image
notion image
notion image
 

アウトプット共有

今回は、チームでの成果発表は実施せず、個人のアウトプットをNotionにまとめてチームで共有しました。それぞれのチームでフィードバックを受けて、さらにブラッシュアップをしていくことを繰り返し、最終発表をまとめます。
 
今回挑戦した取り組みを一部紹介👀
💻
  • LangChainを使い、ある期間において、一番安いフライトの往復を抽出する
  • “NEWTらしさ”を体現するツアーライティングの効率化ワークフロー
  • ホテルのプロモーション用のSNS投稿記事を生成する
  • 旅行時の忘れ物チェックリスト作成機能
 
また今回の挑戦の一つである「自作Coding Agent」についてzennにてリリース予定ですのでこちらも合わせてチェックしてください!
 

今回の合宿を振り返って

今期最後の開催となった『Bet on Future Day vol.10』。これまではチームでの取り組みが多かったので、それぞれのチーム内での会話も多く賑やかな開催でしたが、今回は個人での取り組みをメインとして実施したため、より高い集中力を持って実施することができたようです。
notion image
notion image
 
開催後に恒例のアンケートを実施。今回もポジティブな感想をたくさんもらえました!
🗣
個人ワーク×チーム発表形式だと、自分が取り組みたいテーマを、自分のペースで集中して進めながら、客観的な目線で具体的フィードバックや意見ができるのでとてもよかった!
🗣
「LangChainやLangGraphを使えばこういうことができるんだろうな…」というイメージができるようになり、今回のBOFの目的を達成することはできたと思います!この機会がなかったら、なかなか普段の業務のなかでは触る機会がなかった技術なので、めちゃくちゃありがたかったです!
🗣
“触ってみたいな” と思っていたDifyに取り組む機会を作れたことで、今後業務効率化を考えるときに「AIエージェントを作る」という選択肢をもつことができたのがとても良かった!
 
ほかにもさまざまな感想や意見がありましたが、AIをわたしたち全員が使いこなすことによって、あたらしい可能性、非連続的な成長を感じさせてくれる一日になったのではないかと思います!
 
notion image
 

さいごに

Bet on Future Day前日にFY26キックオフが開催され、FY26は ”AX(AIトランスフォーメーション)” が重要となり、これまでの延長線上にない飛躍的な成長や圧倒的なスピードを体現していくことを目指す一年にすると掲げたばかりでした。
まだまだみんながAIエンジニアの領域には辿り着いている状態ではないですが、来期も新たなアプローチや施策を実施し、全員AIエンジニア化に向け、エンジニアリングオフィスとしても戦略を考えていこうと思いました🔥
 
私たちは『あたらしい旅行を、デザインする。』というミッション実現のため、そして『テクノロジーを駆使し、旅行の未来を創る。』というエンジニアリングミッションに忠実に取り組んでいきます。
わたしたちの武器である “テクノロジー” によって、カスタマーにより価値のあるサービスを届けるために、今後も ”GO FAST” にあたらしい旅行を届けていきます。これからのNEWTのさらなる進化をご期待ください!
 

イベントのお知らせ

令和トラベルでは、技術的な知識や知見・成果を共有するLT会を毎月実施しています。発表テーマや令和トラベルに興味をお持ちいただいた方は、ぜひご参加ください!

4月のテーマは、”【4社協賛】AI時代のtoCプロダクトマネジメントとは?”

4月の開催は、LayerX社・スマートバンク社・エクスプラザ社・令和トラベルの4社にて、タイアップイベントを企画しています!
「toC事業におけるプロダクトマネジメントに、どのようにAIを活用しているのか?」について、4社それぞれの取り組みについてご紹介します。今回は、オフライン(現地)枠のみとなりますので、プロダクト開発の裏側のリアルなエピソードまでお話する予定です!
 
イベント後には、懇親会も実施予定ですので、AIを用いたプロダクトマネジメント経験や課題について意見交換しながら、より有意義なお時間にできればと思っております。
今後開催するイベントについての最新情報は connpass にて更新しておりますので、ぜひメンバー登録してお見逃しなく!
 

令和トラベルでは一緒に働く仲間を募集しています

この記事を読んで会社やプロダクトについて興味を持ってくれた方は、ぜひご連絡お待ちしています!お気軽にお問い合わせください!
フランクに話だけでも聞きたいという方は、カジュアル面談も実施できますので、お気軽にお声がけください。
 
 
それでは次回のブログもお楽しみに!Have a nice trip ✈️
 
 
 

# Hack Day