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令和トラベルエンジニアチーム1年間の振り返り

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こんにちは。令和トラベル VPoE 兼 プロダクトマネージャーのまがら(@magarashotar)です。
 
NEWT 1st ANNIVERSARY CALENDAR 5日目の記事として、令和トラベルの開発チームの1年間の振り返りを書かせていただきます。
 
そんなことよりも今日4/9は僕の誕生日です。なぜ誕生日にブログを引き受けてしまったんだ、、他の日と変えてもらえば良かった、、、と現在泣きながらブログを書いてます。お祝いのお気持ち、ぜひSNSでの拡散という形でいただけれると嬉しいです笑
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海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』のリリースから1年がたちました。
1年前のNEWTはアプリ版しかなくエリアもハワイの1エリアのみで、機能としてもツアー検索→ツアー詳細→予約フォーム→予約完了というシンプルなMVPでしたが、この1年で全世界23エリア、3,000ツアー以上のラインナップに拡充し、NEWTも大きくパワーアップしました。
 
6月にはNEWT Web版をリリースし、App版にパスポートスキャン、やることリストなどNEWTならではのスマートな旅行体験を目指した機能を搭載したり、おトクなクーポン機能のリリースも続きました。
9月頃にはツアー予約後の最終旅程表がアプリで見られる機能のリリースがあり、さらに12月にはツアー予約に続く第2のプロダクトである海外ホテル予約サービス(NEWTホテル)の開発も完了しました。
2023年に入ってからはポイント機能(旅行代金の5%還元ととてつもなく大きな還元率!)やトラベルリンク(※同行者への旅程表共有機能です)などの機能もリリースし、現在は周遊ツアーの販売開始に向けた開発をGo Fastに進めています
スマートな海外旅行に欠かせないNEWTオリジナルな機能たち
スマートな海外旅行に欠かせないNEWTオリジナルな機能たち
また、NEWTの進化に合わせてバックヤードの業務基盤も多くの機能を開発してきました(※ここについては担当PdMとしてまたいつか書こうと思います。多分。。。)。
結果として、予約流通額は1年通して順調に伸び続け、本当に多くの方に最高の海外旅行体験をご提供することができました。
 
サービスとして大きく飛躍することができた1年でしたが、その原動力となるべく、エンジニアチームもこの1年で大きく成長できたのではないかと思っています。今回はそんなエンジニアチームの1年の実績を振り返って見たいと思います。

1年間の振り返り

1) チーム拡大(採用)

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1年前はエンジニアチームは6人と小さいチームでしたので、大前提としてチームを2倍以上の規模に拡大していくことを目指していました。2022年4月に2名のフルタイムメンバーが入社した以降、入社者が増えない時期も続きましたが、9月以降は半年で8名入社と結果としては目標どおりにチームを拡大することができました。
 
知名度の低い弊社としては、とにかく行動量を最大化する作戦を取りました。
採用目標から逆算してスカウト送付数目標を決め、複数の媒体で試行錯誤しながら毎週多くのスカウトを送付していきました。採用専任など置ける状況でもなく、プロダクト開発だけでもやることが溢れている状況でしたが、毎週のスカウト送付数という行動目標を定めることで具体的にやるべきアクションが明確になり、プロダクト開発とバランスを取りながら採用活動を進めることができました。
 
また、まずは副業でジョインしていただき、ありのままの弊社を知って見極めていただく、という作戦もうまく機能したなと振り返っています。
まだ実績も無い令和トラベルですが、情熱的で優秀なメンバーが揃っていてよいチームだという自信はありました。副業としてジョインしていただき事業計画や戦略から重大インシデントまで様々な角度から知っていただくことで魅力に感じていただけた(そして安心していただけた)ケースが多かったのかなと思っています。
※ 副業からフルタイムに転身した事例についてはこちらの記事もぜひ御覧ください。
 
また、下期からは自分たちの学びのアウトプットも兼ねて積極的な情報発信をしていこうとエンジニアブログもはじめました。
少ない人数だと書きたい人が書きたいときにだけ書くというスタイルだとどうしても寂しいブログになってしまい情報発信が蓄積されないというのもあり、2週間に1本は記事を公開していけるように、持ち回りで担当を決めたり、対談記事など比較的ライトに記事化できる企画もしたりと、立ち上げだけでなく運用まで工夫して情報発信を継続できたのがよかったと思っています。
 
ちなみにこのエンジニアブログは自分たちで実装しています。ブログのコードも公開することで技術面でも興味を持ってもらえればと思っていたのですが、、、まだブログのコード公開できていないことに気づきました笑
ここの取り組みについてはまた別途記事にしたいと思います。。
 

2) 開発チームのアウトプット(開発生産性)

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創業期のサービス立ち上げという状況下でエンジニアチームとして一番重要視してきたのが開発案件のリリース数でした。
新規機能開発からちょっとしたワーディングの修正まで大小様々な開発案件があるのですが総じてリリース件数を追うことで、目的を達成する最小単位でスピーディーにリリースし続ける力学を働かせるのが狙いでした。
ちょうどNEWTリリース前、半年での開発案件リリース数が50件だったので、リリース後半年の目標としては2倍の100件を定め、その次の半年では更に2倍の200件とストレッチな目標を定めて取り組んできました。
 
結果としては上期の100件目標も下期の200件目標も達成し、前述のプロダクト進化を実現することができました。半期ごとに2倍のアウトプット、、、これちょっとすごくないですか???
 
ここについては前述のとおりチーム規模が拡大したことによる影響も大きいですが、以下のような工夫も奏功したと考えています。
  1. 最小単位戦略の徹底
    1. 1つ1つの施策で必要最小限のコア価値のみにフォーカスして贅肉を削ぎ落とす。検討していく中で「これもあったらいいかも」「あれもあったらいいかも」は無限に出てきます。
      もちろん施策に正解は無いですが要件が膨れてきたときは必ず目的に立ち返り、超最小限のスコープのみをまずはリリースしよう、その後に育てていこう、という方針で速度を重視しています。
  1. チームの分割
    1. チームが拡大してくると次第に1チームでのチーム運営が難しくなってきました。プランニングは扱う案件が増えるので長くなりますし、チームでの合意形成コストが重くなる、アサイン調整やプロジェクトマネジメントも複雑になる、など、アジリティが低下していく感覚がありました。
      NEWTホテルという大規模な開発プロジェクトの立ち上げに合わせて2チームに分割し、直近では3チームに分割して1チーム5,6人規模のチームでの運営に切り替えていきました。
      もちろん厳密にプロダクトが3つにわかれているわけでもなくシステム全体に影響のあるプロジェクトもあるのですが、ベースのチームを小規模チームとすることで各チームがより機動力を持って開発を進めることができるようになりました。
  1. 開発サイクルの固定化
    1. これは比較的初期に行ったことではありますが、1週間スプリントをベースに開発サイクルを決めることで自分たちの開発に秩序とリズムが生まれ、開発そのものの作業に集中できる状態ができました。
      ネイティブアプリに関してはQAすべき端末が多く、審査プロセスなどもあることから基本のリリース日を毎週火曜と固定して、そこに照準をあわせてQAが間に合うもののみを次のリリーススコープに入れていく、という運用ルールを決めたのもうまく機能しました。
      無駄なスケジュール調整を発生させずに無理の無いペースで継続的にリリースしていく土台ができたなと思っています。
  1. 定期的な振り返り
    1. 隔週での振り返りはNEWTリリース前からほぼ欠かさずに実施してきまいた。KPT形式で定性的に振り返りがベースですが、品質や生産性指標など定量データを起点に振り返りをしたり、発生した問題の真因の深堀りを徹底的にするなどもして都度カイゼンを積み重ねて自分たちの開発サイクルを最適化していきました。
と、まあどれもよく聞く話で特段変わった取り組みをしているなどは正直特に無いです。
ただこれらの当たり前のプラクティスを自分たちの対峙する課題や状況にアジャストさせて徹底的に使い倒しやりきることで成果につながっていると考えています。

3) 開発品質とサービスの安定稼働

実績としては上記の通りで、大企業出身の自分からみても非常に高いクオリティでサービス提供ができているなと感じています。
このクオリティがあるからこそのリリース案件数の達成があると思っていて、高品質がスピードをうみだすよい循環ができたなと感じています。
ここについて詳しくは4/23のmiisanの記事に譲りたいと思いますので、ぜひそちらもご覧くださいませ。

4) R&D的な取り組み

TravelTechカンパニーとして、技術を積極活用して旅行体験のアップデートしていくというカルチャーはいつまでも強く持っていたいという考えから、R&D的な取り組みにもチャレンジしてみました。
1つ大きな成果としてパスポートスキャン機能をリリースすることができました。
OCRによりパスポートをスキャンすることで予約フォームの入力をカンタンにする、という機能です。精度が端末によりブレるなど問題あるなかで検証を重ね、アプリ上での体験とセットで現実的な使い勝手をつくることができました。
何度も試行錯誤しながらリリースしたパスポートスキャン機能
何度も試行錯誤しながらリリースしたパスポートスキャン機能
 
2023年2月には開発1day合宿を開催し、今後のプロダクト進化につながるプロトタイプをいくつも生み出すことができました。日々日々はプロダクトの機能開発でいっぱいいっぱいなのですが、強制的にまとまった時間を取ることで一気に進めることができたなと感じています。
開発合宿についてはこちらの記事に詳しくまとめていますのでぜひ御覧ください。
 
さらにChat-GPTの登場を境に生成系AIによる破壊的なイノベーションの機運が高まってきています。TravelTechカンパニーとしてR&Dに対する投資も加速させこれらの新技術を積極的に取り込んでいきたいと考えています。
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さいごに

この1年で1年前には想像もできなかったほどの成果を生み出すことができましたし、開発チームとしても大きく成長できたのではないかなと思います。
しかし、現状は小さな小さなスタートアップとして本当にはじめの一歩踏み出せただけの段階であり、我々が目指している旅行体験の実現や目標とするスピードでの事業成長を考えると、開発チームとしてのアウトプット総量は圧倒的に不足しており、ここが最大の課題だと捉えています。
今期は「スケーラブルなエンジニアリング体制の確立」をテーマに組織のスケール × 開発生産性向上に注力していく計画です。
令和トラベルの事業や開発チームに少しでも興味もってくださった方はぜひぜひお気軽にご連絡いただけると嬉しいです!一緒に最高の旅行サービスを創りましょう〜!!
弊社のミッション。シンプルだけど深いなと、やればやるほど痛感します。理想はまだまだこれから。
弊社のミッション。シンプルだけど深いなと、やればやるほど痛感します。理想はまだまだこれから。
 
明日のNEWT 1st ANNIVERSARY CALENDARトラベルコンシェルジュの伊藤・岡田の対談記事です。旅行のエキスパートによる最高の旅行提案の裏側に迫る記事なんじゃないかなと。お楽しみに!
 

令和トラベルでは、現在全力で仲間探しをしていますので、少しでもご興味ある方はぜひ採用ページからご連絡ください!
ちょっとフランクに話だけでも、という方はお気軽にYOUTRUSTなりTwitterなりでもコンタクトくださいませ〜。
 
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令和トラベルに関する情報発信を専門とした公式noteはこちらから。